2024年は辰年!京都のパワースポット「九頭竜大社」に初詣しよう

2024年は辰年ですね。京都で「龍」に関する社寺といえば、八坂神社や瀧尾神社、雲龍図のある南禅寺や建仁寺、天龍寺なども人気です。どこに参拝しようか調べていたら、京都市左京区の八瀬に「九頭竜大社」という神社を発見しました。口コミでは、ご利益がとんでもないパワースポットとのこと。これは見逃せません!Kyoto Love. Kyoto編集部は九頭竜大社に向かいました。

八瀬エリアとは

京都の八瀬エリアは比叡山の麓・高野川の流域にあり、自然が豊かで風光明媚な場所です。観光では瑠璃光院が人気で、叡山電車や叡山ケーブル・ロープウェイもあります。

朝廷との関りが深い土地で、1336(延元元)年に後醍醐天皇が足利尊氏の軍勢を避け比叡山に登った際、八瀬の村民が天皇を守護したとして租税が免除されたという歴史があります。江戸時代にもその特権が守られたことを感謝して行われる「赦免地(しゃめんち)踊り」は洛北の奇祭として知られています。

比叡山延暦寺の雑役や駕輿丁を務めた「八瀬童子(やせどうじ)」という人々は天皇の臨時の駕輿丁を務めることもありました。葵祭の路頭の儀にも参加しています。

九頭竜大社とは

九頭竜大社は、昭和29年に発祥した神社です。主祭神は「九頭竜弁財天大神(くずりゅうべんざいてんおおがみ)」で、竜神の中でも別格の存在である「九頭竜」の大きな力を持った弁財天だと言われています。開祖の大西正治朗がご神託を受け、小さい祠をまつったところ、不思議なことに京都市内からたくさんの人々が参拝に来るようになりました。願いが叶ったという声も多く、熱心な参拝者が後をたちません。開運・金運・芸能運など様々なご利益があります。

手水舎
線香台

境内の様々な場所に龍のモチーフがあり格好良いです。

参拝の仕方

本殿
お千度棒

九頭竜大社では特別な参拝方法「お千度」があります。ご本殿を時計回りに9回まわるんです!
まずは本殿を2礼4拍手でお参りし、お千度棒を9本取ります。その後は、ご本殿正面、九頭竜絵、蛇石、初代ご神木、現在のご神木、ご発祥の石碑、旧本殿跡、ご本殿の真裏という順に一礼をしながら回り、お千度棒を1本返します。これを9回繰り返して、最後にご本殿にお参りしたら完了です。お千度棒がツヤツヤになっていて、たくさんの人々の祈りが感じられます。

九頭竜絵
蛇石
弁財天の眷属の白蛇の姿が浮き上がっています。

「お千度」の所要時間は20分程度、くるくると回りながらお参りしていると、心が落ち着いてきます。どこからかサラサラと瀧の音も聞こえてきます。

「御発祥の石碑」の後ろを覗くと瀧がありました。なんとこの瀧は辰巳(東南)の方向を向いていて、素晴らしい相なんです!「龍」がたくさんな九頭竜大社ですが、この「見えない龍」もぜひチェックしてくださいね。

九頭竜大社の楽しみ方

お千度を終えたら、是非「九頭竜弁財天おみくじ」を引いてみましょう。本殿の前にあるおみくじ箱を振って、社務所で出た番号の紙をいただきます。一般的な吉や凶のおみくじではなく、神様のお言葉をひとこと、いただくことができます。

九頭竜弁財天おみくじ

わたしは「奇蹟を以て守護を與へる」というお言葉をいただきました。九頭竜弁財天さまの守護をいただけるなんて、来年は良い年になりそうです!

最後に「護符(ごふ)」をいただきます。蛇の鱗の形をした護符は粉薬のように飲むことができるお守りなんです!砂糖に寒梅粉を混ぜ、神様の力が込められたものとのこと。包み紙はポイと捨てないで、焼くのが決まり事です。

おみくじもお守りも他にはないもので、とても刺激的でした!持っておけるお守りもありますので、ぜひお気に入りのものを選んでくださいね。わたしは格好良い絵馬を持ち帰りました。家に飾っておこうと思います。

神主さんからのメッセージ

九頭竜大社 教嗣 大西正浩様
画像提供:九頭竜大社

九頭竜大社 教嗣の大西正浩さんからメッセージをいただきました。

大西「九頭竜大社は霊験あらたかな神社です。願いが叶ったり、助けてもらったというお話を参拝の方々からよく聞いております。心をこめて手を合わせて、神様に向き合ってください。ご自身の想いをもってお参りにきていただきたいです。

九頭竜大社は比叡山のふもとの、九頭竜弁財天大神様がご発祥になられた場所にあります。観光目的というだけではなく、ぜひ神様の力をいただきにお越しくださいね。」

京都には神社仏閣がたくさんありますが、九頭竜大社さんには独特なお参りやお守りがあり
とても新鮮な気持ちでした。八瀬という京都の中心部から少し離れた場所に、土地の力のようなものも感じます。2024年を良い年にするために素敵な「龍」を探しに行ってみてくださいね。

参考文献
九頭竜大社ホームページ
京都市歴史資料館情報提供システムフィールド・ミュージアム京都
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この記事を書いたライター

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