京都劇場で講談が聞ける!?~玉田玉秀斎の「京都がたり」小野小町の夢の果て~

京都駅の構内にあるレッドカーペットを敷いた階段があるところといえば……?そう、京都劇場です!ミュージカルや演劇のイメージがある京都劇場ですが、どうやら「京都講談」というものが行われているようなんです。講談?しかも京都??気になったので調べてみました。

画像提供:京都駅ビル開発株式会社

京都講談とは

講談師 玉田玉秀斎 画像提供:京都駅ビル開発株式会社

実は京都駅ビルを通るたび、ずっと「京都講談」のポスターを見て気になっていたんです。講談ってどんなものなんでしょう?講談を聞いたことがない私は玉田さんのYoutube「講談玉田家」をチェックしてみました。

講談は張り扇で尺台を叩きながらリズムをつけ、歴史上の人物や事件などを流れるように臨場感たっぷりに語る伝統話芸です。でもYoutubeには「ジャズ講談」や「1分講談」、「名曲を全力で修羅場読み」など現代的で面白そうな動画もたくさんありました。すごくチャレンジ精神に溢れた方なんですね!

玉田さんは、京都を拠点に神道講釈で全国行脚した神職・玉田永教の流れを組む名跡です。京都講談『京都がたり』は京都の土地・人物・事件などをテーマに読むもので、三代目没後100年となる2020年に京都劇場プロデュースで本シリーズがスタートしました。『京都がたり』はこの土地に残る様々な出来事を取り上げ、物語を創作して次世代に残すための新作講談を実演するプロジェクト。そして、「京都がたり」第18回目のテーマが『小野小町の夢の果て』なんです。

小野小町と京都

今回のテーマの小野小町といえば京都を代表する歌人。秋田出身と伝えられ、秋田美人のルーツの一つという説があります。百人一首の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」という和歌は多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。

ミステリアスな美女・小野小町には様々な伝説があり、京都には小野小町ゆかりのスポットがたくさん残っています。山科の隋心院、井手町の小野小町塚、小野小町終焉の地と伝えられる市原の補陀洛寺、百夜通いで知られる深草少将の住居跡とも伝わる伏見の欣浄寺、西洞院四条には小野小町化粧水の石碑もありますね。

講談の魅力は、力強い声で臨場感たっぷりに語る話芸にあります。今回の「京都がたり」では、誰も知らない小野小町の真実を垣間見てしまうような、貴重な体験になりそうです。

イベント情報

画像提供:京都駅ビル開発株式会社

イベント名:玉田玉秀斎の「京都がたり」第18回 講談『小野小町の夢の果て』

日時:2025年8月30日(土) 13:00開演(12:30開場)

URL:https://www.kyoto-gekijo.com/performance/2025-kyotogatari18/

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この記事を書いたライター

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