めっちゃ涼しい!夏の夜のエンターテイメント、京都・宇治川の鵜飼体験レポ

宇治川の鵜飼(鵜飼)を見たことがありますか?私は初めて参加して衝撃を受けました。なんとなく、穏やかな伝統芸能を遠くから鑑賞するようなものだと思っていたら・・・臨場感たっぷりのショー&クルージングだったんです!

宇治川の鵜飼のシーズンは7~9月、まだ間に合います。ライターによるレポと鵜匠さんへのインタビューをご紹介しますので、ぜひ体験してみてください!!

宇治川の鵜飼に参加!まずはチケットを買おう

受付までの地図

宇治には10回以上遊びに行ったことがある私ですが、「宇治川の鵜飼」を見たことがありませんでした。今回は初挑戦、楽しみです!!

鵜飼は当日受付です。平等院から宇治川の方へ向かっていくと赤塗りの立派な「喜撰橋(きせんばし)」があり、そこを渡った左手が受付&乗船場です。十三重の石塔を目指していけば分かりやすいですよ。

橋をわたってすぐに鵜飼受付があります

乗合船の受付は17時半ごろから開始しますので、宇治観光を楽しんでから向かうとちょうど良い時間です。荒天や天ケ瀬ダム放流による増水時には鵜飼が中止されることがありますので、ご注意ください。宇治市観光センターの入口の看板で開催の有無がわかりますよ。

鵜飼の乗船時刻は、7月~8月が18時半で、9月は18時と早まります。チケットを買った後は、宇治市観光センターのクーラーが効いた館内で待つのがオススメです。鵜飼は1時間半くらいあるので、始まるまでにトイレを済ませて、飲み物を買っておきましょう。

宇治市観光センター

鵜飼を待つ間に、近くを散歩しました。宇治は、どこを歩いても風情があります。

カラフルな提灯がかわいい
船のある風景ってすてき!
夕暮れの宇治川を眺める贅沢

ついに乗船!涼やかなクルージングを楽しむ

乗ったところで靴をぬぎましょう

お待ちかねの船、わくわくします!この日は15人くらいの人が並んでいて、2つの船に分かれて乗船しました。

船内は結構広く、くつろげます
水面が近く、宇治の自然にどっぷり浸かった感覚です

船に乗ると、すぐ側に水面があります。川の底まで見え、水の清らかさが感じられます。日が沈むまで、しばらく宇治川のクルージングタイム。川の上はめちゃくちゃ涼しいんです!地上では感じられない、自然の涼を味わいましょう。

昼間とは異なる顔の宇治が楽しめます

どんどん日が落ちていき、暗闇に包まれていきます。日中見ていた川とは別物のよう。ゆったりと宇治川の景観を眺める、静かな時間が流れます。

鵜飼本番、篝火と水の音を感じて

巨大な篝火(かがりび)にびっくり

鵜舟に巨大な篝火が灯り、期待が高まります。川の真ん中に乗合船が2艘、縦に並んでいる状態で、鵜飼船が周りをまわりながら鵜飼を行います。

闇に浮かび上がる篝火
乗合船の両側をまわってくれるので、すぐ目の前で見ることができます

鵜飼のようすを少しだけ動画で撮影しましたので、ぜひご覧ください。

篝火が顔の近くまできて、頬に熱を感じます。パチパチ鳴る篝火と、鵜が泳ぐ軽やかな水音、そして鵜匠さんの声が闇の中に響きます。目が離せない熱気に満ちたショー、それが鵜飼なんです。

鵜に結びつけた紐をほどきます

最後に、近くで鵜を見せてもらいました。鵜は喉元に袋があるので、漁でとった魚を飲み込まないように首に紐を結わえます。胴体と首の二か所に結んで、苦しくならないよう調節しています。ハーネスみたいな感じでしょうか。漁が終わったら、紐をほどいて、魚をあげます。ずっと見ているうちに、鵜がどんどん可愛く見えてきます。

鵜匠さんにインタビュー

鵜匠の沢木さん

鵜匠の沢木万理子さんに、宇治川の鵜飼についてお聞きしました。

「宇治川は、川幅が狭くて流れが穏やかなところなので、鵜舟が乗合船の近くまで行きます。篝火の熱さを感じることができますし、手を伸ばしたら鵜に触れるぐらいの距離で、すごく迫力のある鵜飼というのを見てもらえるんじゃないかな」

大迫力で楽しめるのも、宇治川の鵜飼の特長なんですね。

仲良しな鵜たち

「鵜ってとても賢いんですよ。毎日鵜飼をやっているとシーズンの後半ぐらいから、鵜たちが毎日の流れを分かって、鵜飼の後に餌をもらえると理解してしまうので、鵜飼の時に魚を取らなくなってしまうことがあります」鳥が好きで鵜匠になったという沢木さんは、温かいまなざしを鵜たちに注ぎます。

鵜小屋の掃除をする沢木さん、数名の鵜匠で交代して毎日欠かさず行います

宇治では、鵜の人工ふ化の取り組みを行っていて、現在11羽の人口ふ化の鵜がいます。

「鵜が生まれた時っていうのは、すごく鮮明に覚えています」と沢木さんは語ります。「春と秋に『放ち鵜飼』というものもあるんですよ」

人口ふ化の鵜は人を怖がらず、慣れやすいため、綱を用いない鵜飼『放ち鵜飼』をすることができるそうです。

宇治の放ち鵜飼について詳しくはこちら

https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/hanachi-ukai.html

沢木さんが掃除をしていても鵜はリラックスしているよう
「あなたが居るところを綺麗にしてあげてるのよ~」と鵜に語りかける沢木さん

沢木さんに興味深いお話を伺うことができました。鵜飼に参加するまでは、敷居が高そうな印象を持っていたのですが、実際参加するとすごく楽しくて、生き生きとしたエンターテイメントでした。

また、鵜飼が終わってから、飛べない形の羽をもって生まれた鵜を見せてもらったんです。「空は飛べないけれど、飼育下なら生きていくことができる」と説明を受けたのが印象に残っています。その子も、力強く鵜飼を頑張っていました。

京都の夏の楽しみ方として、ぜひ宇治川の鵜飼を体験してみてくださいね。

イベント情報

開催期間 2025年7月1日~9月30日(水曜定休日)

営業時間 

【7月1日~8月31日】

受付   午後5時30分頃~

乗船   午後6時30分~

出船   午後7時00分

鵜飼終了 午後8時頃

     

【9月1日~9月30日】

     受付   午後5時30分頃~

乗船   午後6時00分~

出船   午後6時30分

鵜飼終了 午後7時30分頃

場所  宇治川中の島付近一帯 乗船は喜撰橋畔

連絡先 

宇治市観光協会   0774-23-3353 

https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/ukai.html

宇治市観光センター 0774-23-3334

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この記事を書いたライター

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