日ごとに秋の深まりを感じ、毛布が恋しい季節となりました。それもそのはず、暦の上では冬ですものね。今回の記事では、冬から春にかけての玄武神社の祭事を紹介したいと思います。
新嘗祭・お火焚き祭 11月23日(土) 午後4時
現在では「勤労感謝の日」として馴染まれている11月23日は、戦前までは「新嘗祭(にいなめさい)」といって、日本にとって大切な日とされていました。新嘗祭は収穫の恵みを神様に感謝するお祭りで、その起源は稲作が始まった弥生時代にまで遡ります。天皇自らその年の新米で作られた食事を天照大御神にお供えし、神様と食事を共にされるのです。このように単なる収穫祭ではなく、そこには人間も忌み籠もり自らの生命を更新するという意味合いもあるそうです。古代では忌み籠もりが明けるときが、すなわち生命が更新されるとき、よって新しい1年が始まるときとされていました。
「お火焚き祭」は江戸時代から京都で多く行われている神事で、収穫への感謝と厄除けなど、護摩木に書かれた願いをお祈りする行事です。
都の賑わい 祭 ‐神人和楽のまつり‐ 12月15日(日)
公益財団法人 京都市文化観光資源保護財団50周年事業として行われる祭に「玄武やすらい祭」を京都ロームシアターのステージで披露することとなりました。祭事ではないのですが、いつもは空の下で練り歩くこの祭を舞台の上で演じるとどうなるのか、私もワクワクしております。どうぞご覧いただけましたら幸いです。
厄除け開運の節分祭 令和2年2月3日(月) 朝から
境内にて古いお札やお守りを祝詞奏上ののち、お祓いしてお焚きあげします。甘酒のふるまいも用意しております。厄除けとともに寒さ厳しいなかで味わう甘酒の妙味をご堪能ください。
初午祭 令和2年2月22日(土) 午後5時
「はつうまさい」「はつうままつり」と読みます。お稲荷様を祀るお祭りで、伏見稲荷大社をはじめ全国の稲荷神社で行われます。「初午の日」とは干支の午(馬)にあたる2月最初の日を指します。干支の「午」は縁起がよいされ、この午の日にお参りすると、とてもご利益があると云われています。
当社にも玄武稲荷大明神が鎮座しています。令和最初の初午祭は、奇しくも「2」の数字が4つ並ぶ日でもあり、縁起かつぎにはもってこいの日かもしれませんね。
ところで、この玄武稲荷大明神の他に、当社には三輪明神の末社も鎮座していることを昨年12月に掲載した「北の神様に会いに行こう」で紹介しました。玄武神社にお越しになれば、本殿とあわせて三社をお参りすることができ、厄除け、商売繁盛、延命寿命とご利益も3倍とまさに「1粒で3回おいしい」神社なのであります。
北の神様に会いに行こうを読む
さて、その玄武稲荷大明神と三輪明神の2社ですが、昨年の台風により祠(ほこら)を囲む外枠と三輪明神の一部が損傷したため、来週完成を目指して修理に取りかかることとなりました。現在、玄武稲荷大明神履家改築ならびに三輪明神一部修理の寄付金を募っております。ご賛同いただける方は1口1,000円よりお受けいたしています。どうかご協力くださいますよう心からお願い申し挙げます。