京都を守り続ける動物たち。
狛犬をはじめ、神社やお寺に行くと色いろな動物に出会いますよね。
彼らはなぜ、そして何のためにいるのでしょうか?
今さらながらのギモンに、元中学校の理科の先生であった橋本氏が解説します。
錦天満宮の[牛]
繁華街にある唯一の鎮守杜。青銅製の撫で牛は、多くのお参りの方々が撫でて良く輝いている。
鞍馬寺の[虎(寅)]
御本尊の毘沙門天のお使いは神獣の虎である。
万物すべてを表す阿吽の虎は、南向きで都を守っている。
護王神社の[猪]
足腰の守護神 和気清麻呂、虫麻呂が祭神。 清麻呂公は、皇位を奪おうとした弓削道鏡の野望を阻み、皇統を守った忠臣。道教の企みにより足の腱を切られ、遠国へ配流となった際、300頭の猪が公を助け、足の負傷も癒えてという故事から足腰の守護神として信仰されている。
岡崎神社の[兎]
神社一帯野うさぎが生息していたので、うさぎが氏神様の使いと伝わる。平安遷都の王城鎮護のため建立された。子受け、子宝、安産の神様として信心深い。
哲学の路 大豊神社の[鼠]
平安時代初期に宇多天皇の病気平癒を願って創建された。大国主命が火攻めに遭遇した際に、ネズミが助けたことが古事記に書かれている。狛ネズミの吽形狛鼠は水玉を抱え、長寿を表し、阿形の狛鼠は巻物を抱え持っていて、学問を表している。
伏見稲荷大社の[狐]
お稲荷さんは五穀豊穣の神様であり、狐は神様の使いであり。蔵のカギや神様からの贈り物の玉、知恵の巻物を銜えている。
商売繁盛のご利益があり、多くの参拝者で賑わう。
伏見稲荷大社は、外国人にも最も人気のあるスポットである。
相国寺・宗旦稲荷の[狐]
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橋本 楯夫
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。
|自称まちの歴史愛好家|北野天満宮/今宮神社/千本通/明智光秀/怖い話
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