宝物館「大寶殿」には信長公太刀・伝三条宗近と大太刀無銘(伝森蘭丸所用)などが展示されている。

6.豊国神社

豊国神社 ご朱印

豊国神社 ご朱印

豊臣家の聖地 宝物館に秀吉の遺愛の品々が展示されている。
宝物の一つに「名物骨喰藤四郎」を所蔵している。
切る真似だけで骨まで砕くという伝統をもつ名刀という。
現在は京都国立博物館に寄託されている。
短刀銘 国俊(名物 愛染国俊)(重要文化財)

7.藤森神社

藤森神社 ご朱印

藤森神社 ご朱印

王城守護、勝運の神として信仰され、多くの武具が奉納された。
五条国永の作と伝わる太刀・鶴丸国永などが宝物館で無料にて見られる。
神社ゆかりの刀剣や武具を通年公開されている。
三条宗近の宝剣や、太刀・三日月宗近の写し刀を所蔵している。

8.二条城休憩所

二条城の無料休憩所内に6ふりの刀が展示されている。
現代刀であり刀身にあまり傷がなく、鑑賞にも適している。
刀全体の像や地鉄の模様・刀文が近くで比較しながら鑑賞できる。
虎徹、孫六兼元、笠間一貫斎繫継、村正、正宗、来國俊の6ふりである。

9.霊山歴史館

幕末維新ミュージアムは京都東山にあり、維新の志士や幕府側諸侯らの資料を総合的に収集展示している。
近藤勇の刀・阿州吉川六郎源祐芳と土方歳三の刀・大和守源秀圀が見られる。
また 近江屋で坂本龍馬を斬った脇差も見られ、刃が欠けている。


10.刀にまつわる言葉

私たちは、普段何気なく使っている言葉の中に、日本刀が由来になっていることわざがある。
日本語とは何と面白いものだ。

1.伝家の宝刀…切り札 いざという時にだけ繰り出す、とっておきの者や手段
2.相槌を打つ…相手の話しに調子を合わせること
3.切羽詰まる…窮地に追い詰められた時、為す術がなくなること
4.単刀直入…遠回しではなく前置きなしに、いきなり本題には入ること
5.諸刃の剣…一方では非常に役立つが、他方では大きな害を与える危険性
6.そりが合わない…気が合わないこと 反語はそりが合う
7.両刀使い…全く異なる二つの物事をこなすことができる人のこと
8.付け焼き刃…その場凌ぎの知識を身につけること
9.どすの利いた声…凄みを利かせた声のこと
10.元の鞘に収まる…再び元の関係に戻ること
11.急刃凌ぎ…その場凌ぎの工夫で状況を切り抜けること
12.受け太刀…口論で一方的にまくしたてられ守りに入ること
13.ペンは剣よりも強し…言論にはかなわないこと
14.大上段に振りかぶる…上から目線の態度で相手に接すること
15.太刀打ちできない…張り合って真剣に立ち向かうことができないということ
16.とんちんかん…物事のつじつまが合わないこと
17.抜き差しならぬ…いかんともしがたく、動きが取れない状況のこと
18.助太刀…仲間の手助けをすること
19.懐刀…機密情報を知る腹心の部下のこと
20.丸腰…身を守るのに必要な物を持たないこと
21.身から出た錆…自らの悪い行ないによって自らが苦しむこと

全国にある天守閣内や歴史博物館の展示物には必ずと言って「刀剣」があり、美術品として鑑賞できる。
また、最近街中で「刀剣店」に出くわすと、じっと見つめてしまい、刀剣から歴史を感じる一時である。

京都は1200年の歴史があり、そこで育まれた文化や伝統などが今でも光輝いている。

世界各国から一度行ってみたい都市の上位に選ばれ、情緒と風情たっぷりな素晴らしい街に住んでいる事に誇りをもって住み続けたいと思っている。

Twitter Facebook

この記事を書いたKLKライター

自称まちの歴史愛好家
橋本 楯夫

 
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。

記事一覧
  

関連するキーワード

橋本 楯夫

 
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。

|自称まちの歴史愛好家|北野天満宮/今宮神社/千本通/明智光秀/怖い話

アクセスランキング

人気のある記事ランキング