1200年を超える長い歴史がある京都には様々な事があり、その延長線上に安心と安全な京都の今がある。

大昔、海水の下であった地が、盛り上がり京都盆地ができあがった。日本風の文化が花ひらいた平安時代、新しい仏教が興った鎌倉時代、金閣・銀閣を生んだ室町時代、天下統一をめざした安土桃山時代、京・江戸・大阪三都にぎわう江戸時代、京を舞台に幕末維新の動乱時代、京に活気と近代化の波が訪れた明治時代と様々な歴史上おこった事が頭を蘇る。
 
 室町幕府は約240年続いたといわれるが、実際には山あり谷ありの幕府であった。13代足利義輝から15代足利義昭の27年間は特に激動動乱の時であり、混迷した末期であったと考えられる。もしもこの間に武田信玄や上杉謙信が無事上洛し、将軍に忠誠を誓い、力を貸したのなら都も変わったのかも知れない。

 兄・13代足利義輝と弟・15代足利義昭の兄弟は、室町幕府の栄光を取り戻そうと奔走したが、その努力も実を結ばなかった。しかし、その兄弟愛があったからこそ京都の今があるのではないかと思っている。

Twitter Facebook

この記事を書いたKLKライター

自称まちの歴史愛好家
橋本 楯夫

 
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。

記事一覧
  

関連するキーワード

橋本 楯夫

 
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。

|自称まちの歴史愛好家|北野天満宮/今宮神社/千本通/明智光秀/怖い話

アクセスランキング

人気のある記事ランキング