平成3年5月 開業直後のトロッコ列車。

平成3年5月 開業直後のトロッコ列車。

当初、客車は4両だった。

そこでもう少し嵯峨野観光鉄道を深掘りしてみましょう。
①この列車は毎年3月から12月下旬まで営業され、冬期は全面的に運休します。その間に施設や車両の点検整備が行われます。
②機関車と5両のトロッコ客車で編成されていますが、終点で機関車を付け替えたりしません。トロッコ亀岡側の車両にも運転台が付いていて、下り列車の場合はそこから最後部の機関車を制御することができます。
③トロッコ嵯峨駅からはJR嵯峨野線の下り線路を走り、トロッコ嵐山駅から旧線に入っていきますが、戻ってきた上り列車は、やはりJRの下り線を逆に走ってトロッコ嵯峨駅に戻ります。つまりJRの線路上を約1km逆行する形になります。もちろんその時は嵯峨嵐山駅からはJRの列車は出発できないしくみになっていますが、下り線を上り列車が走るという特異な運行形態なのです。

トロッコ嵐山駅

トロッコ嵐山駅

左が旧線を使った嵯峨野観光鉄道
右が複線のJR嵯峨野線(山陰本線) (鹿島HPより)

今は電車がゴーっという轟音とともに保津峡をほとんどトンネルで抜けてしまいますが、昔は渓谷の景色を楽しみながらガタンゴトン、ポーっとSL列車で通りぬけていたのです。
トンネルに入る度にSLの煙が車内に入ってこないように窓を閉めたりしていました。それでも亀岡に着いたら顔や衣服にうっすらススが付いていることがありました。今思えば京都市内のすぐ近くでなつかしい汽車の旅が楽しめる区間でした。

(2021.04)

嵯峨野観光鉄道はトロッコ嵐山~トロッコ嵯峨間、JR線上を走る

嵯峨野観光鉄道はトロッコ嵐山~トロッコ嵯峨間、JR線上を走る

〈主な参考文献〉
京都 滋賀 鉄道の歴史 京都新聞社
日本鉄道旅行地図帳 新潮社
鉄道史料55号 鉄道史資料保存会
亀岡鉄道物語 亀岡市
鹿島の軌跡 鹿島HP
日本交通公社・JTB 時刻表
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この記事を書いたKLKライター

鉄道友の会京都支部副支部長・事務局長
島本 由紀

(しまもとよしのり)
昭和30年京都市生まれ
京都市教育委員会学校指導課参与
鉄道友の会京都支部副支部長・事務局長

子どもの頃から鉄道が大好き
もともと中学校社会科教員ということもあり鉄道を切り口にした地域史や
鉄道文化を広めたいと思い取り組んでいる。

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鉄道文化を広めたいと思い取り組んでいる。|鉄道友の会京都支部副支部長・事務局長|京都市電/嵐電/京阪電車/鉄道/祇園祭

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