ちなみに津軽信義、一般に名前をご存じの方は少ないでしょうが、あの石田三成の孫にあたります。
三成の三女 辰姫は、関ヶ原合戦のあと、秀吉の妻だった、ねねの方(高台院)の養女として育てられ、津軽家に嫁ぎ、跡取りを産むという縁に恵まれました。
とはいえ、徳川家の女性が、あとから津軽家にやってきたために、辰姫は正室(第一夫人)の地位を奪われるなど、波乱の多い生涯だったようです。

三成の娘が、ねねさんに養育され、恐らくは京都の東山にも滞在し、大名の母になった。その息子の作らせた灯籠が、回り回って、いま京都にある。

とても、興味深く思ったので、ご紹介しました。
灯籠一つで、これだけ逸話があります。

もし、出来れば実際に訪問してご覧になってください。
白龍園は、紅葉ももちろんですが、春の桜やヤマツツジ、新緑なども見事。
他の季節も、おすすめします。

白龍園の入場方法は年によって変わります。
今年(2021年)は、往復はがきによる事前予約制。
詳しくは、公式ホームページからご確認ください。

<参考> 白龍園公式ホームページ 
「しかけに感動する京都名庭園」 誠文堂新光社 烏賀陽百合著
「津軽家歴代藩主」津軽観光協会ホームページ内
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この記事を書いたKLKライター

写真家
三宅 徹

 
写真家。
京都の風景と祭事を中心に、その伝統と文化を捉えるべく撮影している。
やすらい祭の学区に生まれ、葵祭の学区に育つ。
いちど京都を出たことで地元の魅力に目覚め、友人に各地の名所やそれにまつわる歴史、逸話を紹介しているうち、必要にかられて写真の撮影を始める。
SNSなどで公開していた作品が出版社などの目に止まり、書籍や観光誌の写真担当に起用されることになる。
最近は写真撮影に加えて、撮影技法や京都の歴史などに関する講演会やコラム提供も行っている。

主な実績
京都観光Navi(京都市観光協会公式HP) 「京都四大行事」コーナー ほか
しかけにときめく「京都名庭園」(著者 烏賀陽百合 誠文堂新光社)
しかけに感動する「京都名庭園」(同上)
いちどは行ってみたい京都「絶景庭園」(著者 烏賀陽百合 光文社知恵の森文庫)
阪急電鉄 車内紙「TOKK」2018年11月15日号 表紙 他
京都の中のドイツ 青地伯水編 春風社
ほか、雑誌、書籍、ホームページへの写真提供多数。

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三宅 徹

 
写真家。
京都の風景と祭事を中心に、その伝統と文化を捉えるべく撮影している。
やすらい祭の学区に生まれ、葵祭の学区に育つ。
いちど京都を出たことで地元の魅力に目覚め、友人に各地の名所やそれにまつわる歴史、逸話を紹介しているうち、必要にかられて写真の撮影を始める。
SNSなどで公開していた作品が出版社などの目に止まり、書籍や観光誌の写真担当に起用されることになる。
最近は写真撮影に加えて、撮影技法や京都の歴史などに関する講演会やコラム提供も行っている。

主な実績
京都観光Navi(京都市観光協会公式HP) 「京都四大行事」コーナー ほか
しかけにときめく「京都名庭園」(著者 烏賀陽百合 誠文堂新光社)
しかけに感動する「京都名庭園」(同上)
いちどは行ってみたい京都「絶景庭園」(著者 烏賀陽百合 光文社知恵の森文庫)
阪急電鉄 車内紙「TOKK」2018年11月15日号 表紙 他
京都の中のドイツ 青地伯水編 春風社
ほか、雑誌、書籍、ホームページへの写真提供多数。

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