参道と花札の粋の美学

次に訪れるのは、鷹峯の「光悦寺(こうえつじ)」です。

紅葉のスポットとしてはあまりにも有名ですが、ここの低めの紅葉が両脇に立ち並ぶ参道は
私が勝手に選ぶ「京都の参道ベスト3」の一つなんで、是非ご案内させてください。

江戸時代の芸術家で琳派の創始者・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が元和元年(1615年)徳川家康から与えられ草庵を結んだのが始まりです。当時は治安が悪い場所だったようですが、光悦の一族がこの地に移って芸術家村となりました。
竹を斜めに組んだ垣根は光悦垣と呼ばれています。

また、この一番奥から見渡せるのが「鷹峯三山(鷹ヶ峰・鷲ヶ峰・天ヶ峰)」なんですが、実はあの花札の「芒に月」の景色のモデルになったといわれています。
よ〜く見たら、そんな感じに見えてきませんか?

トップシーズンでも静かに楽しめる紅葉

さらに京都の北に向かいましょう。顕本法華宗の総本山「妙満寺」です。

康応元年(1389)日什(にちじゅう)上人によって、現在の、烏丸五条あたりに創建されました。応仁の乱などの兵火に度々市内各地を移転して、昭和43年に現在の岩倉の地に再度移転されました。本坊の「雪の庭」は、清水寺の塔頭、成就院の「月の庭」と共に、松永貞徳が造園した雪月花三名園の一つです。(これも京都検定によく登場しますね!)

また展示室には、道成寺で有名な安珍・清姫ゆかりの鐘が安置されています。
門前に3000株のツツジが植えられて、花の寺としても有名です。
とにかく、いつ行っても紅葉はもちろん、オールシーズン静かにお詣りできる隠れスポットですよ!

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この記事を書いたKLKライター

タクシードライバー
井上 廣則


昭和37年 京都市生れ
タクシードライバー
京都検定2級
京都市より「京都観光おもてなしコンシェルジュ」を認定。

京都センチュリーホテルで18年勤務。
居酒屋・ラーメン店経営などを約20年。
酒米から育ててお酒を楽しむ会に参加し、唎酒師の資格も持っている。
近年では、自身が大病を患った経験から「食と健康」を一人でも多くの方々に広めようと様々な活動を行っている。

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