
京都の紅葉は数々あれど! 【タクシードライバーと行くひみつの京都案内】 VOL.2
人気スポットの紅葉なのに穴場でハズレなし!
さて、それでは名勝嵐山へと向かいましょう!
とはいっても、今までは通り過ぎてしまっていた場所かもしれません。近年少しずつ訪れる方も増えつつある様にも思えますが、まだ穴場だと思います。
そうここは「宝筐院(ほうきょういん)」です。
清涼寺(嵯峨釈迦堂)のすぐ西にあり、なんと言っても嵯峨野で一番綺麗な紅葉として知られている、素晴らしい処です。
南北朝時代、室町幕府の二代将軍足利義詮(あしかが よしあきら/北朝)が、南朝の楠木正行(くすのき まさつら/楠木正成の長男)が四条畷の合戦で北朝の高師直の率いる大軍と戦って見事に討ち死した(享年23歳)のを讃え、自身の墓も隣に建てさせたという伝説(諸説あり)があります。また、明治二十四年(1891)、第3代京都府知事北垣国道が楠木正行の遺跡が人知れず埋もれているのを惜しんで、首塚の由来を記した石碑『欽忠碑』を建てました。
特別拝観のライトアップも大変見応えがありますよ!
(「宝筐院」は義詮の院号。10月〜12月の特別拝観確認要)
ライトアップ一押し紅葉(花札つながり)
ライトアップの紅葉で、私が一番お勧めするのはメジャーですが「東寺」ですね!
五重塔と紅葉が手前の池にも逆さに映り、本当に息をのむほど美しいので是非一度ご覧ください。
東寺の詳しい説明は、また次の機会にいたしますが、先程の花札つながりで宝蔵(重要文化財)の近くにある柳は「小野道風ゆかりの柳」と伝えられています。何度も柳の枝に飛びつこうとしている蛙が、ある瞬間に吹いた風に靡いた枝に、とうとう掴まることが出来たのを見て、自身の不甲斐なさを悟ったとされています。
いかがでしたか!?
本日のご案内は、ここまでとなります。
またのご乗車を、心からお待ちしております。
ありがとうございます。
ちょこっと寄り道
*J R嵯峨嵐山駅近く、御菓子司「鶴屋壽」さんへ
嵐山の老舗高級料亭でのお茶菓子と手土産として「嵐山 さ久ら餅」を作ってこられたのが始まり。オオシマザクラの二枚の葉で挟まれた白い桜餅、香り高くしっとりとした食感は別腹間違いなしです。
是非お立ち寄りください。
「鶴屋壽(つるやことぶき)」
℡075-862-0860
京都市右京区嵯峨天龍寺車道町30
19:00~17:00 無休
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昭和37年 京都市生れ
タクシードライバー
京都検定2級
京都市より「京都観光おもてなしコンシェルジュ」を認定。
京都センチュリーホテルで18年勤務。
居酒屋・ラーメン店経営などを約20年。
酒米から育ててお酒を楽しむ会に参加し、唎酒師の資格も持っている。
近年では、自身が大病を患った経験から「食と健康」を一人でも多くの方々に広めようと様々な活動を行っている。
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