当時は無位無官では御所に上がり天皇に謁見することは許されていなかったので、身分を超越できる僧侶と同格の居士(こじ:出家せず家に居たまま仏道を修行する禅の修行者)を勅許(天子のゆるし)され、宗易から利休居士となったのです。
利休の名の意味は「名利共休」みょうり共に休(きゅう)す意味= 名誉欲 利益への欲 共に休む。心の自由こそ最も大切なこと、名利とは名聞利養(みょうもんりよう)の事で、名聞とは名誉が世間に広がる事、利養とは財を追い求める事、突き詰めれば名誉欲と金銭欲と云う意味で、それを断ち切れ。名利の心さえ断ち切る事が出来れば、自然に悟りの光が輝く。と、いう意味なのです。
まさに、千利休が蓄財し、華美な生活をしていた形跡は今をもってないのです。

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この記事を書いたKLKライター

禅者 茶人 建築家
松尾 大地

 
昭和44年(1969年) 京都 三条油小路宗林町に生まれる。
伏見桃山在住
松尾株式会社 代表取締役
松尾大地建築事務所 主催 建築家

東洋思想と禅、茶道を学ぶ。

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