3.仙太郎

仙太郎さんは創業1886年(明治19年)から続く和菓子屋さんで、本店は四条寺町を下がったあたりにあります。百貨店のデパ地下に多く出店されていて、いつも行列ができているほどの人気店。自社農園をお持ちで、素材にこだわられています。
それでは、京都髙島屋さんで購入した「みなづき 白」と「みなづき 抹茶」をいただきます。

仙太郎の「みなづき 白」と「みなづき 抹茶」

仙太郎の「みなづき 白」と「みなづき 抹茶」

白の外郎はちょうど良いもっちり感でしっかりとした甘さがあります。小豆がとても良い香りで、豆そのものの美味しさを感じます。抹茶の外郎は白よりあっさりめで締まったお味。若干の苦みと抹茶の風味がとても美味しいです。甘さはひかえめ。
包装紙に書かれた「身土不二」は、体をやさしく養ってくれる食べ物のみが本当の意味で美味しいといえるという、仙太郎さんの理念が込められています。

 

4.出町ふたば

出町ふたばさんは赤えんどうを使った「名代 豆餅」で広く知られる有名店。創業1899年(明治32年)で出町柳駅や出町桝形商店街の近くにある和菓子屋さんです。いつもお店の前には途切れることのない何重もの行列がもはや日常風景。今回は豆餅でなく水無月をいただきます。たくさんの種類がありましたので、3種類を選びました。

出町ふたばの「みな月」白・抹茶・白小豆

出町ふたばの「みな月」白・抹茶・白小豆

まず、定番の白の水無月をいただきます。外郎はつるつる滑らかな口当たりで、弾力は控えめ。しっとりしていてすっきりとした甘さです。甘さひかえめで飽きがきません。次は、抹茶の外郎にうぐいす豆がのった緑色の水無月。抹茶のビター感とうぐいす豆の甘さとのバランスに大人の味を感じました。豆の風味にほのかな塩気を感じさせるあたり、名代 豆餅の美味しさを彷彿とさせるお味でした。最後は珍しい、白の外郎に白小豆がのった真っ白の水無月です。すっきりと優しい甘さで後味もすっとしています。見た目も氷のようで素敵ですね。

 

5.七條甘春堂

七條甘春堂さんは慶応元年(1865年)から続く和菓子屋さんで三十三間堂前に本店を構えておられます。色鮮やかで幻想的な美しさの羊羹などがSNSでも人気のお店。今回は本店で購入した水無月をいただきます。

七條甘春堂の「水無月」白・黒

七條甘春堂の「水無月」白・黒

まずは白から。ねっとり絡みつくような食感で、かための水無月です。重厚感があり、しっかりとした食べごたえです。お抹茶などと一緒に一口ずつゆっくり味わいたい美味しさ。原材料表示を見ると、もち米と寒天が入っているので、ねっとり感はここから来ているのでしょう。つづいて黒を食します。黒の外郎に白小豆がのっているのは珍しい色合わせですね。甘さは白より増して、小豆はほくほくとした食感。コーヒーなどを片手に頂きたいお味でした。


 

まとめ

5店の水無月を数日に分けて食べましたが、それぞれ想像以上の個性を楽しめました。たくさん食べたので体重は心配ですが、たくさん厄払いもできましたので年末まで幸せに過ごせそうです!体重が戻ったころにまた京都のおいしいものを食べくらべてみたいと思います。梅雨のじめじめを、美味しい水無月で吹き飛ばしましょう!

(編集部/やまださん)

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