一、「禍」

病を中心としたわざわいに焦点をあて、昔の人々の病への向き合い方を見つめます。
主要展示品:解体新書 第一巻・続日本紀 第七巻・本草綱目附図巻之首上(龍谷大学大宮図書館)、薬研・霊芝(阪本漢方堂薬局)、人体解剖模型符号録(島津製作所 創業記念資料館)、食ひ合わせの心得(眼科・外科医療歴史博物館)ほか

 

二、「災」

災害を中心としたわざわいに焦点をあて、人々の災害への向き合い方を見つめます。
主要展示品:摂津大津波次第(大阪くらしの今昔館)、刺子防火帽(京都府立消防学校)、日本書紀 第七巻・菅家文章 第八巻・玉葉 第十九巻(龍谷大学大宮図書館)、洛東大仏殿出火図(国際日本文化研究センター)ほか

 

三、「妖」

妖を中心としたわざわいに焦点をあて、人々の恐怖や思いを見つめます。
主要展示品:源頼光公館土蜘作妖怪図(京都国際マンガミュージアム)、酒呑童子絵巻 上巻・鬼の寒念仏(日本の鬼の交流博物館)、日本霊異記 下巻(龍谷大学大宮図書館)、月刊漫画 ガロ 第十九号(京都国際マンガミュージアム)ほか

 

四、「祈」

わざわいに対してささげた祈りに焦点をあて、わざわいと人々の共生の歴史に迫ります。
主要展示品:阿弥陀如来坐像(龍谷ミュージアム)、一行書「祇園牛頭天王」・長刀鉾古絵図、祇園社 大政所図(長刀鉾保存会)、一文牛(丹嘉)、鐘馗像(浅田製瓦工場)、竹取物語 下巻・葵 源氏物語聞書(龍谷大学大宮図書館)
 

パネル展「龍谷大学とわざわい」と昔の紙芝居の実演が、重要文化財である龍谷大学大宮学舎 本館で行われます。展示も重要文化財の建築も必見!!

学生へインタビュー

各班の代表である幹事4名(古林さん・山本さん・木田さん・大江さん)と、この授業を担当する教授の神田先生にお話を伺いました。
 

Q1 龍谷大学の博物館実習ってスゴイですよね?

先生「十二月展みたいなのをやっているのはウチだけかな?先生が主導で、大学の付属博物館の館蔵品を使って学生が展示するというのはよくありますが、ゼロから終わりまで全て学生が企画するというのは珍しいですね。」

Q2 博物館実習は50年前からこのような感じだったのでしょうか?

先生「もともとは学生が図書館の資料を使って腕試しとして展示をするというところから始まりました。
龍谷ミュージアムができてだいぶ変わりましたね。重要文化財も展示できる施設で、ライティングも本格的です。文化財関係はどんどん厳しくなってきていて、温湿度管理や免震装置がないと展示品を貸してくれないところも多くなりました。セキュリティ面も心配されますね。私たちは龍谷ミュージアムがあるのでそのようなところからも借用できます。もちろん断られることもあり『学生でなく先生が取り扱ってくれるならOK』と言われることも。しかしそれだと学生主体にはなりませんから…。」

Q3 十二月展で大変なことは何でしたか?また、なにか得たものはありますか?

古林さん「学生が60人もいるのでコミュニケーションをとるのが大変でした!」
山本さん「そうですね。逆にコミュニケーションができた人とは密につながれました。4月までは同じ授業に出ていても知らない人だったのが、4回生になって新たな人の輪ができた感じです。」
大江さん「調査時に貴重なものに触る機会があったのは有難いです。人生で他にないってくらい緊張しました!実際に触れることでわかる物の価値はたくさんあると感じました。」
先生「今年の4回生は1年生の冬からコロナが始まって、完全にかぶってしまった世代なんです。山本さんが言ったように、コロナで失われた人と繋がる機会を十二月展で取り戻してほしいですね。」

Q4  来場者の方にメッセージをお願いします。

山本さん「学生が展覧会を作るという貴重な体験をしています。展示から学生の意図や想いをぜひ感じてもらいたいです。」
古林さん「展示品の良さや展覧会のテーマをぜひくみとってください。学生は1回生からの学びを、人生で1回きりのこの展覧会に賭けています。私たちの若さや青臭さを感じてください!」
木田さん「60人という大人数で一つの展覧会を作りました。1人1つの展示品を出すので、60人それぞれの個性や色を感じてほしいです。」
大江さん「学生がプレゼンで決めたテーマで半年間準備をしました。時勢に合わせたテーマなので、人々のわざわいとの向き合い方をぜひ見てください。」
先生「学芸員実習を受けたからといって学芸員になれるわけではありません。なることはとても難しい世界です。だからこそ学生は最初で最後の展覧会として頑張っています。」

左から 大江さん 山本さん 木田さん 古林さん

左から 大江さん 山本さん 木田さん 古林さん

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