京都人ならみんなお世話になっている琵琶湖疏水。この疏水を走る「びわ湖疏水船」の航路延伸便の試乗会にKyoto Love. Kyoto編集部が参加してきました!琵琶湖疏水の解説と、疏水の美しい景色や、乗ってみて気づいた新しい発見などをご紹介します。

琵琶湖疏水とは

明治維新後の京都は、事実上の東京遷都で急激に衰退していました。明治14(1881)年、第3代京都府知事の北垣国道は琵琶湖の水を京都に引くことで千年の都を再生しようと計画し、当時21歳で工部大学校を卒業したばかりの田邊朔郎を疏水工事の責任者として抜擢しました。

京都府年間予算の約2倍(当時比)の工事費を要する大事業は、難工事を乗り越えて明治23(1890)年に完成しました。疏水の水力発電から生まれた電気は日本初の電気鉄道を走らせるなど、近代京都の発展につながったのです。その後、第2疏水も建設され、水道と市営電車も開業することになりました。

びわ湖疏水船とは

明治23年以降、琵琶湖疏水で舟運の利用がはじまり、明治28(1895)年には年間30万人、大正14(1925)年には年間22万トンもの資材が行き交いました。しかし、自動車や鉄道の発達にともない徐々に数を減らし、昭和26(1951)年を最後に舟運はなくなりました。

平成26(2014)年に「琵琶湖疏水船下り実行委員会」が発足し、市民生活や産業文化を支えてきた琵琶湖疏水を再認識するため、新たな観光資源として、また広域的な地域の活性化に寄与するために舟運復活の検討を開始しました。

平成30(2018)年から京都と滋賀をつなぐびわ湖疏水船の本格運航がスタートしました。令和5(2023)年には航路延伸プロジェクトが進められていて、滋賀側の乗下船場が三井寺周辺のほか、琵琶湖の大津港にも設置される予定で、大津閘門の通過なども楽しめるようになります。

乗船レポ

①船にのりこむ

今回は琵琶湖・大津港からの出発です。乗船前に琵琶湖疏水の動画を見て歴史などを学習、元気なガイドさんに乗船の注意などを丁寧に説明してもらいました。ガイドさんは乗船中ずっと何も見ず説明してくださっていたのですが、その記憶力に感服しました。

この船に乗ります。小さくてかわいいですね。

広々とした琵琶湖に浮かんでいるのは面白い気分です。スピードが出るようになると揺れも落ち着きました。

②大津閘門を通る

門扉を開閉することで水位を調節し、水や船を行き来させます。ゴゴゴゴ・・・と扉が開いていく様子を船から見ると圧巻です。

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