さて、なにをやろう!ビジネスアイデアを考えよう【京都でゼロから学生起業】

今回は、起業のアイデアを考えていこうと思います!このテーマは書きたいことが沢山ありますので、早速どんどん書かせていただきます!!

「あったらいいな」「やりたいけど○○がネック」を探す

あなたに、〝これで起業したい!〟 と思う内容があれば、それをどう事業にするか?と考えていくことが楽しいでしょう。もしない場合は、今からお伝えすることを手掛かりにアイデアを出してみてください。

アイデアを考えるうえでのスタート地点は、〝どこに需要があるのか?〟 という視点が無難でしょう。需要という言葉になると堅苦しくなりますが、自分や他の人が、〝あったらいいな〟〝やりたいけど○○がネック 〟と思うものです。

あったらいいな〟と思うものは、シンプルに需要があるわけです。ちゃんと突き詰めて適正な価格であれば売れます。
やりたいけど○○がネック〟は、言い換えれば「めんどくさい!」と思うことがあるわけです。その「めんどくさい!」を解決できればお金になります。

余談ですが、この考え方が製品として実現されている例が沢山あるお店が、 100均です。 100均はアイデア商品が沢山置いてあります。商品を一つひとつ眺めていくと、ちょうど〝かゆいところに手が届く〟というような商品が沢山あります。

アイデアが思いつかなかったら、 100均に行ってみてインスピレーションをもらうのも面白いかもしれませんね。

アイデアはほどほどに具体的に、ほどほどにざっくりと

アイデアを出す際に、ざっくりとした内容にすると、動き出すことが難しくなります。極端にいえば、「自分は野球に関することをやる!」といった感じです。これでは、実際に動き出そうとしても、野球教室なのか、野球イベントなのか、野球道具の販売なのか、何をやっていいのか自分でも混乱します。

かといって、「自分は野球道具の販売をする店舗を作る。上京区の路面店の 1階で、坪単価は3万円、 1キロ圏内に潜在顧客が○○人いて……」と決めすぎるのも微妙です。その条件全てに対応するものはなかなか無いため、動き出しづらくなります。

事業をスタートさせると、絶対に思ったとおりにはなりません。必ずアクシデントが起こりますし、譲らないといけない部分が出てきます。ですから、決めるべきところは決めて、残りの部分は余白として残しておくと動きやすいです。

ここでいう決めるべきところとは、〝信念〟と〝固定費〟です。

あなたのやりたい〝信念〟を把握する

信念〟は、あなたが本当にやりたいこと、です。これをしっかりと決め、自覚しておくと、今後のアクシデントや選択の際に困らなくなります。
例えば、野球用品の店をやりたいというのは、手段であって目的では無いはずです。例えば、「この地域の野球が好きな人が、質の高い野球道具を実際に触って確かめて買える場所が欲しい!」という〝目的〟があり、野球用品の店をやるという〝手段〟をとりたいと考えると思います。

「この地域の野球が好きな人が、質の高い野球道具を実際に触って確かめて買える場所が欲しい!」という〝目的〟は、もしかしたら、自分や周りの人が「質の高くて自分に合う野球用品を買いたいけど、近くに試せる店がないな」という悩みを持っていたことから生まれたのかもしれません。

この場合の信念とは、〝この地域の人が、手軽に自分に合う野球用具を試して購入できる状態を作りたい〟ことになります。ですから、これを達成することであればやってもいいわけです。

例えば、野球用品の店をやりたくても良い物件が見つからなかったとしましょう。そうした時に、通販に方向転換をしようか?と考えます。通販であれば、お客さんが用具を試すことは難しくなります。これでは、信念に反しています。

ですが、ここで〝お客さんが購入を検討している用具をお客さんの家まで郵送し、購入前に試してもらうことができる〟というサービスを提供することを思いついたとします。この場合は、〝この地域の人が、手軽に自分に合う野球用具を試して購入できる状態を作りたい〟という信念を貫くことができるため、通販店を始めるという選択肢が生まれます。

信念というか、行動指針のようなイメージです。「これがブレると、自分の事業はチグハグになる」というものが何かをわかっておきましょう。

使ってもいいお金を自覚しておく

当たり前ですが、使ってもいいお金よりも多くのお金がかかった場合、事業は終了してしまいます。ですが、事業初期は「初期投資だし、今後回収できるから」という頭で、お金をたくさん使ってしまう思考になってしまいがちです。

一旦、その欲をグッと堪えて、その前にどれだけのお金を使っていいのかを考えておきましょう。そして、その中から何に使うのか?を考えていく必要があります。その中で、この時に特に考えなければならないのが固定費です。

固定費は、絶対に、継続的に払わないといけないお金です。つまり、これが払えないと、どれだけ軌道に乗り始めていても 1発で事業が終わります。ですから、できるだけ切り詰めることを考えた方がいいです。固定費に関しては、払い過ぎはあっても、払わなさすぎることはほとんどありません。

例えば、月8万円のテナントを借りるとしましょう。なんとなく手が届きそうに思えてしまいますが、年間で言ったら8× 12で96万円の出費です。
さらに、2年縛りなどがあれば、退去費用なども含めて、絶対に200万以上の出費になるわけです。これがあると、もし事業に失敗したり、やり始めた段階で「見込みがないな」と感じたりしても、引き返すことができなくなります。これはとんでもなくヤバい状態です。
一旦は、起業初心者なのですから、失敗した時に備えて、できるだけ固定費は少なく考えましょう。

小さくでいいからとりあえずやってみる!

また、ある程度の方針が決まったら、とりあえずでも始めてみることをおすすめします。

テストマーケティング〟という言葉を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?
これは、試験販売のことで、新しい商品やサービスを一部の地域や期間などに限定して売れ行きや反応を見ます。
テストマーケティングで実際の顧客の反応などを見て、実際の発売までに、売れるように商品や売り方を変更したり、評判が悪ければ撤退をしたりします。

頭の中でどれだけ考えてみたところで、机上の空論でしかないわけです。実際の反応はやってみなければ分かりません。また、生の声を聞き、それを受けてサービスを改変していくことは、自分の事業内容をより鮮明に、かつお金が稼げるレベルに育て上げてくれます。
ですから、ある程度の方向性が決まったら小さくでもやってみることをお勧めします。野球用品の店でいえば
・近所の野球チームなどに連絡をとり、練習終わりに商品を試してもらう機会を作ることをお願いする
・野球が好きそうで、想定していたターゲットに近い人のSNSアカウントに営業DMを送ってみる
などが挙げられます。かかる時間を考えてみても、前者であれば

地域の野球チームを調べる時間  1時間

電話をかける(20チームと仮定)5分×20= 1時間40分

実際に出向く(練習終わりに 1時間+移動時間往復 1時間と仮定)

とすると、かかる時間は
 1時間+ 1時間40分+2時間=4時間40分

と、半日を潰すくらいで試せます。

後者においても、DMの文面を考えるのに 1時間、送るリストを作るのに2時間、コピペしてDMを送るだけなら 1時間で 100〜200人くらいは送れます。こちらも半日くらいで試すことができますね。

一度小さくでも試してみると、自分の予想が甘かった部分があったり、逆に思わぬ点の反応が良かったりするでしょう。そういった生の声を受けると、より自分の事業への解像度が高まっていきます。

一度決めたことに固執しない 

また、この〝小さく試す〟ことにも近い話ですが、 1回決めたことに固執しないことも重要です。
頭の中で先に考えてしまうと、どうしても、自分の中で重要だと思ってしまうこだわりが生まれます。例えば、「本当に良いグローブを使うのであれば、5万円以上のものを仕入れなければダメだ」といった感じです。こういったこだわりに固執してしまうと、テストマーケティングをした後に、5万円のグローブが売れないことが分かったとしても、身動きが取れなくなります。
製品やサービスを考えていく上で、ついつい、〝良いもの〟と〝悪いもの〟で考えてしまいます。良いものを作れば事業として成立すると考えてしまいます。

ですが、この区切りは商売をする上でまずいです。なぜなら、良いものの中にもさらなるカテゴライズがあります。ざっくり言えば
良いしお金を払ってでも買いたいもの
良いけど、自分でお金を払って買いたいわけではないもの
良いけど、特に自分は必要としない、他の誰かは欲しいだろうと思うもの
などです。
良いし、お金を払ってでも買いたいもの〟を事業として提供しなければ、良いものであっても売上になりません。これを達成するためには、初期段階では、自分のこだわりは十中八九足かせになります。
もちろん、事業が軌道に乗ってきて、あなた自身やあなたの会社にブランド価値やファンがついてきたとしたら、こだわりを強くしていくことも戦略として重要になります。ですが、あくまで立ち上げ段階では、できるだけこだわりをつくらず、柔軟に事業概要を決めていくことをおすすめします。

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この記事を書いたライター

愛知県の一般サラリーマン家庭に生まれ育ち、大学から京都に移住する。元々教育に興味のあったことから学習塾でアルバイトを始める。その後、アルバイト先の会社から話をいただき、18歳時で大学を休学して学習塾の教室長を務める。その後、複数の教育系会社の運営補助、コンサルティング等で生計を立てつつ、京都、滋賀、奈良で飲食、補助金などの新規事業の創設に携わっている。専門分野は補助教育、人事採用など。

|BRANCH SCHOOL プロデューサー|学生起業/京都移住/教育