ここまで、事業を作り、育てる方法を書いてきましたが、「実際に開業をするのってよくわからん」となる人も多いと思います。開業については、大きく分けて個人事業主と法人の2種類があります。今回は、この2つの違いについてザックリお話していこうと思います!
開業には、個人事業主と法人という2種類の形があります。事業の規模や扱う内容によって、どちらの方がフィットするのかは変わってきます。
個人事業主と法人の1番の違いは、税金です。
個人事業主の場合、税金のかかり方は累進課税になります。サラリーマンと同じ税金のかかり方です。ですので、最大で、およそ45%の税率になります。これに対し、法人税の場合は、最大でもおよそ23%の税率です。このことから、売上規模が大きいほど、法人成り(個人事業主が法人化すること)をするメリットが大きくなります。
法人にするタイミングは、目安として売上高1,000万円くらいです。(知識不足でごめんなさい、詳しくはわからないです……〝個人事業主 法人 違い〟といったキーワードで調べると、詳しい税率の話が出てきますので、気になる方はぜひ!)なので、ひとまず事業の開始では個人事業主で開業してみると、初期費用も安く書類も少なくて済みます。
法人化には税金以外のメリットも存在します。
1番のメリットは、信頼度が上がることです。
やはり、法人の方が個人事業主よりも信頼度が高いです。これは主に営業の場面で現れます。
個人事業主は、良くも悪くも〝個人〟という認識しかされないことが多いです。営業ひとつとっても、個人事業主だとそもそも門前払いされる確率は高いです。相手方から見たら、「よくわからんことを言っている変な人」という認識になってしまうわけですから。
また、お客様になるのが企業だった時、決済相手が法人でなければ、会社の慣例やシステム上、承認をもらえないこともあります。個人事業主と取引をする前例がないor少ない企業は多いです。また、例えば学校など、商談をする機会が少ない層を相手にする事業を行う場合でも、法人化のメリットは大きいです。というか、そもそも法人じゃないと話を聞いてもらえないです。
個人的には、以下のような事業の場合には、売上が少なくても法人化するメリットがあると思います。
・有形の商品を扱う場合
・学校など、商談の機会が比較的少ない層をターゲットにする場合
・ある程度の量の営業をこなしていかないといけない場合
逆に、すでに顧客となる層と繋がっていて、紹介で仕事が回ってくる場合や、無形のものを扱う場合は個人事業主でもことが足りるケースが多いです。主に士業などですね。
また、事業機会においても法人に軍配が上がります。イベントや交流会などでは、法人しか参加できないものも多くあります。また、SaaSなどのサービスについても、法人でないと加入できないものが多いです。
補助金や助成金などでも、対象が法人に限定され、個人事業主は対象外になるものが多いです。
逆に、法人化のデメリットとしては、創業期において以下の3点があります。
・初期費用が高い(開業費用は個人事業主と比べて、数万〜数十万円以上変わってくる)
・決算などの書類が面倒(社会保険なども入る必要がある)
・売上に関わらず、法人住民税が課税される
ですので、売上規模が小さい、赤字になる可能性が高い場合や、小規模でもいいから事業を自分のペースでやりたい人などは個人事業主を私はお勧めします。
ただ、今回記載した内容は本当に基本的なものばかりですし、正直言って、私自身も詳しくない部分です。ですから、特に気になる部分については、ぜひご自身で調べていただけたらと思います!
知りたい情報に、最速でたどり着くためのおすすめの方法
とは言いつつも、知らない内容や知りたい情報に、ストレートにアクセスするのって少し難しいですよね。税金や法律のことは特に、とっつきにくいしよくわからないことも多いです。
わからないことが出てきたら、とりあえずそれっぽい言葉でインターネットで検索してみましょう。自分が悩むことはたいてい誰かが先に悩んでいます。そして、ありがたいことに解決の体験談を共有してくれているので、それにあやかりましょう。検索するだけで、悩みの8割は大体解決します。
解決しない場合、私はよく、本を読むか個人のブログを読みます。
本を読む場合は、まず大きめの書店に行き、悩んでる内容に近い本が置いてあるコーナーに足を運びます。そして、置いてある本の目次を確認していきます。悩んでいることを解決してくれそうな章があったら軽く立ち読みをし、良かったら購入します。
悩みを解決することが目的なので、基本的に1冊の本全体に目を通す必要はありません。先に目次を確認していくことで、大幅な時間短縮になります。
また、個人のブログ(noteなどのサービス)も、情報量が多いです。これは最終手段です。検索しても出てこないし、本にも載ってない悩みは、結構ニッチな悩みなわけです。そうなると、同じ悩みを持っている人が「全然解決しないんだよね」とブログでぼやいてたりします。その人の記事を追ってみると、何とか解決した方法を別日に書いてくれていることがあるので、ありがたく参考にしましょう。
わからないことは、たいていの場合誰かが答えを持ってくれています。上手にその情報にアクセスしていきましょう。