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 金閣寺にお墓があるのをご存知だろうか。山門から入り、拝観券の売店へ向かって参道を進んで左側に鐘楼がある。この鐘楼は、参拝者に有料で鐘を突くことを開放している。1回200円で突けるのだが、結構な人が並んでいる。その鐘楼を横に見て、南側へ細い石畳を入っていくと突然目の前にだだっ広い墓地が現れる。おそらく敷地としては千坪ではきかないだろう広い墓地だ。しかし、お墓は100基くらいしかない。その他の土地は竹やぶや空き地になっている。わずかに梅の木があり、2月から3月にかけて紅梅や白梅が楽しめる。少し墓地に入ると小屋があり、バケツやひしゃく、掃除道具などが置いてある。水道の蛇口もあり、墓参りと墓掃除には非常に便利だ。

 金閣寺は臨済宗大本山相国寺の寺外塔頭という位置づけで、親元は相国寺なのだ。お寺としては独立しているが相国寺の支配下にある。墓地は相国寺の許可がないと設置できない。どういう家が金閣寺にお墓を構えることができるのかは知らないが、成岡家は母方祖母の実家である京都の千本上長者町の伊藤家が金閣寺の以前の管長と遠縁で、その縁で相国寺から成岡の祖父のお墓を建立するときに許可をいただいた。その流れで、母が一人娘だったので成岡家に嫁いだ形になっているが、実家のお墓の横に成岡家の墓地をいただいた。結果、母方の実家の藤井家と成岡家のお墓が並んで立っている。

 金閣寺にお墓がある家の宗教は、実は臨済宗とは限らない。金閣寺の墓地にはいろいろな宗教のお墓がある。成岡の母方の実家の藤井家はもともと浄土真宗だったはずだ。藤井家はそもそも広島の三次市の近くの農家。広島は真宗の強い地域で、当然家の宗派は浄土真宗本願寺派のはずだ。祖父はそこから京都に出てきたので、ずっと真宗のはずだが金閣寺の近くに引っ越したので、金閣寺と縁ができそれがきっかけで臨済宗に改宗した。墓地を歩いてみると、天理教、キリスト教、真宗などいろいろな宗教、宗派の方のお墓がある。墓石に堂々と?十字架を刻んであるお墓もある。墓石に南無阿弥陀仏と刻んでいるお墓もある。軍人さんの背の高いお墓もある。有名なお医者さんのどでかいお墓もある。どうして宗派を問わないで許可しているのか分からないが、小さい時から聞いているのは、本山は宗教、宗派と関係なく縁のあった人、家にのみお墓の建立を許可しているのだと言う。なので、墓地としては非常に珍しく、バラエティに富んでいる景観を呈している。

 残念ながら、一般の方はこの墓地には入れない。いちいち入り口で許可が要るわけではないが、檀家でありお墓がある関係者しか入れないことになっている。一見さんお断りなのだ。なんとも京都らしいではないか。

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成岡 秀夫

1952年京都市北区生まれ。
京都大学工学部卒業後10年間三菱レイヨン豊橋事業所でポリエステル製造技術者として勤務。
32歳で義兄経営の京都の同朋舎出版へ転身。
取締役として専門書、一般書、雑誌の事業を成功さすが、1994年に特別清算で経営破綻。
破綻の反省から中小企業診断士資格取得。
2004年(株)成岡マネジメントオフィス設立し代表に就任。
2016年京都府事業引継ぎ支援センター統括責任者。
65年間の人生のうち、10年間のサラリーマン時代を除いて、ずっと京都に住み京都を愛する京都人の一人。
昨年10月に92歳の母が亡くなり14日の月命日には金閣寺へのお墓参りを欠かさない。

                                   

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