「特別奉納 祇園祭綾傘鉾 棒振り囃子」 ふたつの神社を繋ぐ物語
【2020祇園祭】この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
▶︎コロナ禍の綾傘鉾吉符入 2020年▶︎光秀は桂川のほとりで「敵は本能寺に」と言ったのか? 新資料報道を受けて
▶︎祇園祭の頃だけ、開かれる井戸
▶︎山鉾の意味って?お神輿も出るの? 今さら聞けない祇園祭の素朴なギモン。
▶︎月鉾保存会 祇園祭に寄せて 令和3年
2021年の祇園祭が始まっています。
私は、昨年に続いて、綾傘鉾保存会の様子を拝見、撮影しています。
6月27日に、粽づくり。
7月1日に、吉符入の神事。
ここまで、昨年と同じく、つつがなく執り行われました。
しかし、今年は、昨年にはなかった行事が加わりました。
7月3日、八坂神社舞殿にて、綾傘鉾 棒振り囃子の特別奉納が実施されたのです。
続く7月4日、中京区壬生にある元祇園梛神社でも、同じく棒振り囃子を奉納。
棒振り囃子とは、災厄を払い都大路を清めるとされる、音楽と踊りの呼び物です。
祇園祭の傘鉾 綾傘鉾独特のもので、三種の要素から成り立ちます。
「赤熊(しゃぐま)」と呼ばれるかぶり面をつけた踊り手(棒振り)が、手に棒を持ち、軽快かつ見事に振り回します。
そばには、鬼面を付けた太鼓とバチをもった「巡柱(じんちゅう)」と呼ばれる二人の男性がたち、一人が太鼓を支え、一人がバチで太鼓を叩き、踊りながら演奏します。
後ろでは、囃子方が鉦・笛で祇園囃子を奏でます。
これは山鉾巡行に伴って演じられるものですが、宵山や他の神事などで、棒振り囃子だけを独立して実施することもあります。
関連する記事
写真家。
京都の風景と祭事を中心に、その伝統と文化を捉えるべく撮影している。
やすらい祭の学区に生まれ、葵祭の学区に育つ。
いちど京都を出たことで地元の魅力に目覚め、友人に各地の名所やそれにまつわる歴史、逸話を紹介しているうち、必要にかられて写真の撮影を始める。
SNSなどで公開していた作品が出版社などの目に止まり、書籍や観光誌の写真担当に起用されることになる。
最近は写真撮影に加えて、撮影技法や京都の歴史などに関する講演会やコラム提供も行っている。
主な実績
京都観光Navi(京都市観光協会公式HP) 「京都四大行事」コーナー ほか
しかけにときめく「京都名庭園」(著者 烏賀陽百合 誠文堂新光社)
しかけに感動する「京都名庭園」(同上)
いちどは行ってみたい京都「絶景庭園」(著者 烏賀陽百合 光文社知恵の森文庫)
阪急電鉄 車内紙「TOKK」2018年11月15日号 表紙 他
京都の中のドイツ 青地伯水編 春風社
ほか、雑誌、書籍、ホームページへの写真提供多数。
|写真家|祇園祭/桜/能/光秀/信長/歴史
アクセスランキング
人気のある記事ランキング