京都の名店のかき氷を食べくらべてみよう
京都の夏は暑いですね!年々暑さが増している気がします。体はしんどいですが、せっかくなので夏を楽しみたいたいと思いませんか?体が熱ければ熱いほど美味しくなるもの…そう、「かき氷」です!!名店の人気かき氷を食べ比べて、体を冷まし、京都の夏を涼しく美味しく楽しみましょう。
二條若狭屋寺町店で「京都の夏の代名詞」を味わう
1軒目は二條若狭屋寺町店さんです。大正時代から続く和菓子屋さんで「やき栗」や「不老泉」が人気商品。京都市役所の近くにある寺町店ではかき氷を頂くことができます。今回頂く「あんみつ氷」はなんと通年販売!季節ごとに異なる見た目が楽しめます。8月のモチーフは京都の有名な行事「送り火」です。それでは整理券を取って順番を待ちましょう。
二條若狭屋今日まで、四代104年に渡って、格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。 豊かな季節の息づきと風雅を伝える京菓子の世界は、入るにつれて益々奥深さが感じられ、日々至らなさを痛感させられております。今後も専心努力を重ねていく覚悟でございます。お目だるい点もございましょうが、どうか末永く御引立て、ご指導のほど、謹んでお願い申し上げます。
湯呑の2倍くらいある大きさのかき氷がやってきました、こんもりとした氷がそびえ立っています。ぼこぼことした表面は山そのもの。大文字、鴨川、青もみじというシンプルなモチーフだけで京都を表現しています。抹茶らしき緑の粉と金粉がまぶされて、山々に囲まれた京都が神聖に煌めいているように見えます。とても見事なデザイン!
お味はいかがでしょうか?氷はきめ細かくて軽い触感、ほんのり緑色のお煎茶シロップがすっきりとした口当たりです。白蜜か黒蜜を選べるようになっていて、私は白蜜をチョイス!かけると上品な甘さが加わりました。氷をさくさくと口に運ぶたびに体の熱が取れていきます。半分くらい進んだら、奥の方に黒いものがちらりと見えたのでどんどん氷を食べていくと…。
「あんみつ氷」の名前のとおり、底にあんみつが隠れていました!粒あんかこしあん、好きな方を選べます。透明な寒天、えんどう豆、黄色い栗が次々と出現。星空のようなお茶碗が美しく、「送り火」にぴったりです。大きいかき氷は最後に辛くなることもありますが、飽きずに食べられてとても良いアイディアですね。キンキンに冷えたあんみつも食べられて満足度の高い逸品。あんみつ氷「送り火」は8月末までですが、9月は「菊」、秋は「紅葉狩り」などデザインが変化するそうです。
然花抄院京都室町本店でお庭とかき氷を楽しむ
2軒目は然花抄院さんです。老舗の呉服商が立ち並ぶ室町通に2009年にお店を構えられたお菓子屋さんで、京都で育った鶏の卵を使用した「然」かすてらが人気。築300年の町家である本店は広く、茶寮からは綺麗な中庭が見渡せます。
然花抄院然花抄院 京都室町本店は、京都室町通り、老舗の呉服商が立ち並ぶ一角に2009年8月オープン。「花も、菓も、然るべき姿へ」をコンセプトに、「然」かすてらをはじめ、伝統の味を新しい和のかたちが結実したお菓子をご提供しております。
それでは「然ノ氷 宇治金時」を頂きます。
深い緑色の抹茶蜜がかかった氷に大きい抹茶アイスが乗っていて、白玉と小豆が添えられています。セットのドリンクは冷たいものも熱いものも選べて、今回は梅番茶をお願いしました。
しっとりした柔らかい氷は抹茶の良い風味がして、意外と甘くありません。あれっ?抹茶アイスは濃厚な抹茶!これは美味しい抹茶です。氷とアイスを一緒に口に含むと、まろやかな甘みがあって最高。抹茶の苦みよりも、まろやかさが際立って感じられます。白玉はモチモチ。
庭に揺れる木々を見ながら氷を食べていると、ゆったりとした贅沢な時間が流れます。ソファ席が緑でかわいく店内がおしゃれなので、特に女性は好きな空間ではないでしょうか。氷をたくさん食べて冷えてきたら、梅に温かい番茶を注いでほっと一息。癒しのかき氷でした。9月15日まで食べられるとのことです。
文の助茶屋本店、東山散策をして甘味でひとやすみ
3軒目は文の助茶屋京都本店さんです。明治42年に創業された、甘酒とわらび餅で有名なお店。清水寺や二寧坂、八坂の塔などに近く東山散策にぴったりな場所にあります。足を休めつつ甘いものを食べて、一休みしましょう。
京甘味 文の助茶屋 BUNNOSUKE-CHAYA京都といえば、わらび餅。わらび餅といえば、文の助茶屋。こちらは、京甘味文の助茶屋のお取り寄せ通販サイトです。コシがあるのにとろけるわらび餅や、美味しくてヘルシーな甘酒などの自慢の甘味を取り揃えて、みなさまのご利用をお待ちしております。
季節限定の「桃かき氷」を頂きます。
フレッシュな桃、桃アイス、桃ジュレがトッピングされた桃づくしのかき氷です。花のかたちの生麩がかわいい。別添えの桃シロップとミルクシロップはお好みで。
シロップをかけると氷が艶々と輝きだしました。ピンクの桃アイスがジューシーです。桃シロップは芳醇な桃の香りいっぱいで瑞々しいです。桃そのものも・・・さらにフレッシュで美味!ミルクシロップをかけると甘さが増します。甘さが夏の暑さを吹き飛ばしてくれるようなかき氷です。氷の量は多すぎず、桃を堪能できました。かき氷は9月末頃まで販売されていますが、桃かき氷は8月末までとのことです。
来店前からInstagramで見て気になっていたのが「結いのたより」。うちわを模した寒氷、桃の金玉寒、抹茶寒天、和三盆わらび餅を串でまとめた和菓子です。キラキラしていて可愛い。部分ごとに食感も味も異なり、しっかり甘いのでお抹茶に合いそうなお味でした。
祇園小石のすっぱいかき氷!ビタミンCで夏を元気に過ごそう
最後の4軒目は祇園小石本店さんです。昭和11年創業、祇園石段下で上質な「京飴」を作られている飴屋さんです。桜、スイカ、栗、柚子など月々の季節限定の飴が人気。本店の甘味処ではパフェなどのスイーツも楽しめます。今回は夏場だけのメニュー「舞妓はんのお稽古がえり すだち氷」を頂きます。
家傳京飴 祇園小石 オンラインストア京都、祇園石段下にある家傳京飴 祇園小石のオンラインストアです。
シンプルな真っ白いかき氷。生のすだちが乗っていて、底に隠れた具材がちらりと見えわくわくします!一口目からすだちの果汁がたっぷり。柔らかい氷にすだちが染みわたっていて飲み物みたい。外が暑かったのもあって飲むように食べてしまいます。しばらく食べ進めたら、すだちを搾って「追いすだち」を。さわやかな酸味が夏バテしそうな体に効きます。かき氷と酸味ってこんなに合うのですね!
半分くらいで、白いアイスクリームが出てきました。まろやかなバニラアイスの甘さとすだちの酸味が合わさって爽やかな味わい。体がどんどん涼しくなります。
アイスを食べきると色とりどりの具材が見えてきます。白いのはモチモチした生麩、とろとろのわらび餅、黒糖ゼリー、抹茶ゼリー、寒天、甘酸っぱいあんず、白玉、抹茶白玉。アイスを入れると9種の具材が隠れれていました!様々な味と食感が楽しめ大満足です。「舞妓はんのお稽古がえり」は9月いっぱいまで。
暑い京都を満喫しよう
編集部一押し!4軒の大人気かき氷をご紹介しましたがいかがでしょうか?「送り火」などとっても京都らしいデザインのかき氷がありましたね。また「宇治金時」という名前には、最高級のお茶の産地である京都府宇治市が入っています。「舞妓はんのお稽古がえり」は、氷の下にひっそりと鮮やかな具材が隠れているのが奥ゆかしいですね。「うなぎの寝床」のような京都の美学が感じられました。
京都には美味しいお店がたくさんあります。あなたの推しのかき氷を見つけて残暑を乗り切ってくださいね。どちらも午後は大変混みあいますので、ゆっくりと味わいたい方は午前に行かれるのがオススメです。かき氷をきっかけに、未知のお店に入ったり、新しい道を歩いたりして、夏の京都を満喫しましょう。帽子や日傘で暑さ対策をして、熱中症にはお気をつけて!
(編集部/やまださん)
※2022年8月の記事です。