本のはじめに京都地図が掲載されているのが親切で素晴らしいです。どういう場所かわかった方が楽しいですし、京都に詳しくない方はネットや本で地名を調べながら読み進めるのも良いのではないでしょうか?
読んでいくと着実に京都に詳しくなります。例えば1巻の「姫百合と葵のひめごと」の中に、五条坂は明治時代末期まで竹林だった、という説明が出てきてびっくりしました。私は古写真などで見てたまたま知っていたのですが、そんなことまで教えてくれるのか!という気持ちに。
神宮道、五条坂、祇園、下鴨、南禅寺、千本今出川など中心部の京都らしい場所だけでなく、三室戸や与謝野町といった広域も舞台となるので風景がガラリと変わって面白いです。私は京都府全体が好きなので、市内在住だと普段行けないような遠い場所も出てくるのが嬉しいですね。
出てくるスポットやお店に行ってみたくなります!店名が出てなくても「この豆餅はもしや…」など、京都人なら見当がつくお菓子も登場しますよ。
挿絵はなく登場人物のビジュアルが確認できるのは表紙のみ。そのイラストと装丁がまた素晴らしいです。1巻の裏表紙では、地元民的な目線のさりげない神宮道の光景にハッとしました。「夏惜しむ、よすがの花」の表紙では探偵さんのお姿が正面から見られて感激!スーツ姿が似合っておられます。八坂の塔に通じるこの坂道、普段は観光客やカメラマンがひしめいているのですが、彼らにとっては日常の道なのですよね。その雰囲気が出ています。

謎解き京都のエフェメラル 夏惜しむ、よすがの花

謎解き京都のエフェメラル 夏惜しむ、よすがの花

最後に

「謎解き京都のエフェメラル」は日常の京都を歩いている気分になれる本でした。京都以外にお住まいの方も、読めばきっと京都に愛着がわくのではないでしょうか?読んだあとはぜひ、実際の京都も歩いてくださいね!

プレゼントキャンペーン実施中!2022.12.1まで

Twitter Facebook

この記事を書いたKLKライター

  

関連するキーワード