2023年の干支はうさぎ(卯)ですね。京都でうさぎといえば「狛うさぎ」のいる岡崎神社が有名ですが、実はうさぎにご縁がある地域があるんです。それはお茶で有名な「宇治」!古くは「菟道」(うじ)と表記されていました。「菟」はうさぎを表す漢字なので、そのご縁で宇治の社寺にはうさぎモチーフがたくさん見られます。Kyoto Love. Kyoto編集部が実際に取材してきましたので、初詣におすすめな宇治のうさぎ社寺をご案内します!
うさぎの御朱印がかわいい!宇治神社
まずは宇治神社です。京阪宇治駅から徒歩約10分・JR奈良線宇治駅から徒歩約15分の場所で、宇治川にかかる朝霧橋のすぐそばにあります。
御祭神は宇治の氏神である菟道稚郎子で、学業成就や試験合格などのご利益が。この神社では「みかえり兎」が崇められており、様々なところに神の使いであるうさぎのモチーフがあります。菟道稚郎子が道に迷ったとき、うさぎが振り返りつつ宇治へと案内したといわれています。
手水舎のうさぎは神々しくカッコいいデザインですが、「みかえりうさぎ朱印」はうさぎの形でかわいい~!!「卯顔絵馬」はうさぎの輪郭とお鼻だけが描かれているので、目や口などを描き入れ自分の好きな顔にすることができます。他にもみかえりうさぎみくじや御朱印帳などうさぎグッズがたくさんありますので、初詣ではぜひゲットしてくださいね。
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田1参拝時間 境内自由
※授与品は9時~16時の間に購入できます。 【公式】宇治神社 宇治の氏神、産土神 UJI-Shrine
京都府宇治市の宇治神社では、学問の神様として菟道稚郎子を祀っており、七五三をはじめ様々なご祈祷を承っております。宇治の氏神は宇治神社です。ぜひご参拝ください。
世界遺産でうさぎのおみくじを!宇治上神社
次は宇治上神社(うじかみじんじゃ)です。先ほどの宇治神社の隣にあります。御祭神は菟道稚郎子、その父君の応神天皇、兄君の仁徳天皇です。国宝の本殿は日本最古の神社建築として有名で、世界文化遺産にも登録されています。また宇治七名水のなかで唯一現存している「桐原水」の手水があり、ひしゃくですくって手を清めることができます。
授与所にはうさぎのお守りがたくさん!立体的な「うさぎ姿守」はお耳がぴーんと伸びていてかわいく全体的に丸いフォルムでしっぽもふわふわです。お守りとは思えぬかわいさ。他にも七宝や鈴など落ち着いた雰囲気のお守りもあります。
小さくちょこんとした「うさぎのおみくじ」は口が「ω」の形でぷにっとしています。思わず撫でたくなってしまう愛らしさ!色も淡いパステルカラーでかわいすぎて、つい購入してしまいました、運勢は末吉。お好みのうさぎを連れて帰り、どんな1年になるかを教えてもらいましょう。
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59参拝時間 9時~16時30分(閉門)
※授与品は9時~15時50分の間に購入できます。 世界文化遺産 宇治上神社公式ホームページ
世界文化遺産に登録されている宇治上神社の公式ホームページ
150㎝の巨大うさぎに会える三室戸寺
最後は紫陽花が咲き誇る庭園が人気の三室戸寺です。京阪三室戸駅から徒歩約15分、門をくぐった後に長い石段を上がれば爽やかな空間が広がっています。入り口近くには体が蛇の形をした宇賀神が。インパクトのあるデザイン!
実は数年前に宇治市が作ったスマホゲームで三室戸寺が舞台の一つになっており、この宇賀神様が敵になって戦うという凄いシーンがありました。
この動画の1分30秒くらいから三室戸寺が出てきます。とても面白いので是非ご覧ください。動画を見てびっくりされた方は下記の宇治市のページもご覧くださいね。
宇治市観光アクションゲーム「宇治市〜宇治茶と源氏物語のまち〜」を制作 – 宇治市公式ホームページ本堂に近づくと、お目当てのうさぎが見えてきました!
とても大きくて力強いうさぎ!かわいいというよりカッコいいです。御影石製の高さ150㎝、幅90㎝ある巨大な像で、60㎝の大きな玉を抱いています。この玉の中に卵型の石があり、その石が立てば願いが通じるといわれています。穴から手を入れて、中の石を触ると底が丸いのでグラグラします。何度もトライしてなんとか立たせると達成感がありました。ちなみに三室戸寺の裏山の古墳は、菟道稚郎子のものではないかといわれているようです。
授与所には狛うさぎのかわいいお守りが並びますが、今回わたしは源氏物語の「浮舟」御朱印をもらいました。三室戸寺はなんと江戸時代から源氏物語の聖地の一つになっていたそうです。浮舟の父である「八宮」が帰依していた「宇治山の阿闍梨」のモデルが三室戸寺の僧といわれていて、境内には石碑もあります。
住所 〒611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21参拝時間 11月11~3月31日 8時30分~15時10分(最終入山)
4月1日~10月31日 8時30分~15時40分(最終入山)
休み 8月13~15日、12月29~31日
京都・宇治 西国第十番札所 三室戸寺
当山は西国観音霊場十番札所で、本山修験宗の別格本山です。あじさい寺として有名です。
おわりに
宇治には京都市内とはまた違った魅力があります。2023年の干支であるうさぎに縁が深い宇治、ぜひお参りしてうさぎのパワーをもらいましょう!迷える神様を道案内したうさぎは、正しい道へ導いてくれる存在です。新年は自分の行くべき道を見つけられる良い年にしたいですね。