
京都の叡智が結集!「いけず座談会」
―四季に合わせたいけず、暑さも人も払えそうですね。
山下「忙しい時に勝手に入ってきた方に早く帰ってほしいなと思うときありますよね。」
大西「めっちゃある。」
山下「言葉でいうんじゃなくて、座らないとかで表現したりしますね。」
―暇じゃないですよみたいなことをなんとか遠回しに言いたいですね。
大西「バタバタしててすみません。本当にすみません。来てもらったのに申し訳ないです。」
岡「ぼく、大西さんに一回言われたような…?」
大西「言ってませんよ!」
岡「それでは次に、靴の泥が汚い時のいけずはありますか?」
中島「○○さん、いつもワイルドで・・・」
bot「天気悪かったです?もう雨やみました?」
―天気悪いの見た分かるやんっていうのに聞いてくる感じですね。
中島「タケノコでも掘ってきはったんですか?」
bot「↑それ、春より夏に言ったほうがより効きますね。」
大西「琵琶湖でも行ってはったん?」
岡「琵琶湖!笑 滋賀県を若干くさすようなニュアンスも京都らしくて最高です。」
岡「これは言いづらいだろうと思ったんですけど、手土産持ってきてくださいってどう言いますか。」
bot「どちらからお越しですか。」「山梨ですか?この時期はぶどう美味しいですよね?」
まろ「急いで来はったん?」
―買う時間も無かったんやねということですね。
吉川「手ぶらでよろしいな。」
―怖っ!!いっぺん帰らないといけませんね。
仲町「お荷物すっきりしてはりますな。」
―品があってとても良いですね。
食卓のいけず
岡「京都人の方とご飯を食べたときに言われて気になったこととかありますか?」
仲町「食事ではなくてお茶なんですけど、19歳の時に京都のうつわ屋さんでものすごく薄い煎茶碗を見つけたんです。『こんなに薄かったらやけどしませんか?』って言ったら、そこの女主人がひたっと寄ってきて『あんたまだ若いから教えてあげるけどな、お茶ってほんまはぬるくして飲むんやで。』と言われました。」
―京都人としては最大限の優しさやったんでしょうね。
岡「例えばお客さんが食事を残してきた時ってどうしますか。」
吉川「なんか食べてきはったんですか?」
bot「遠慮せんでよろしいのに~」
―遠慮してないのは分かってますからね。怖いです。
岡「他にお友達が来たりとかして、くちゃくちゃ食べて不快な時はどうしますか? 結構言いにくいですよね。」
大西「難しいな・・・指摘することないですもんね。」
bot「横の人を褒めます。塾講師してる時によくやってたんですけど、授業中に暴れてる子がいたんですね。横の子はすごい真面目にやってるから、『ほんま真面目に聞くし、静かに集中してすごいなぁ~』って言ったら周りが静かになるんです。」
―年季入ってますね!
中島「確かに! 横にいる子とか他の人を持ってきますね。『○○さんが食べるとき、全然音しないんですよ!』とか。」
まろ「食べるときも元気やな~」
―なんか、それ他のこともディスられてますね。気づかない人も、それなりにいそうで素晴らしいですね。
吉川「そばはずるずる食べてもよろしいらしいですね。」
岡「おお…これは高度!マナーの豆知識を話しているように見えて、実はいけずになっているんですね。」
Guts「相手に考えさせることの方が、京都的におしゃれなんじゃないかなと思いますね。あんまりどきついことをするより、ちょっとおしゃれにしたいっていう気持ちがあるじゃないですか。その辺ちょっと一歩置くのがいけずとして良さそうな気がしますよね。」
その他のいけず
岡「タバコ吸わないでくださいも表現したいですね。」
仲町「さっきのうつわ屋の女主人さんの話なんですが、何度目かの時に青磁のかわいい灰皿がテーブルに置いてあったので、タバコ吸っていいですかって聞いたんですね。当時流行ってたメンソールのものです。吸い始めたらそこの女主人が『あ~ええ香りやわ。私タバコの香り好きやねん、吸わせてや~。』って言われたのですぐ止めました。」
―怖いですね。それは吸わない方が良さそうです。
仲町「それのおかげか、結局全然タバコ吸わない大人になりました!」
―いけずには禁煙効果もあるんですね!
岡「最後に、営業のチラシ入れないでください。すごいニッチなんですけど、営業マンがチラシを入れづらくなるいけずないですか。」
中島「これ以上入らへんみたいやなあ、狭いポストですいません。」
岡「狭いポストっていう言い回しが素晴らしい!へりくだっているように見えて、違和感もしっかり出しつつ、裏の意味に結びつく。至高のいけずですね!」
いけずステッカー
いけず座談会の様子の一部をお送りしましたがいかがでしたでしょうか?実は、いけず座談会が行われたのはとあるいけずグッズを製作するためだったそうなんです。その名も「いけずステッカー」!!
● 商品名 裏がある京都人のいけずステッカー
● 発売日 2023年11月3日(文化の日)
● 本体サイズ H100mm×W148mm×D1mm
● 種類 全4種(トイレ編、玄関編、食卓編、ポスト編)
表は丁寧で気品がある京都人の様子です。大西常商店 若女将の大西里枝さんの笑顔と着物姿が美しいです。
!!!!?
般若のような顔、あの美人にこんな表情が存在するということが信じられません。セリフも表側と全く異なります。これが京都人の裏側ということなのでしょうか?人間不信になりそうです。


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