起業したいならボランティアをしよう! ~ボランティアのススメ~

お久しぶりです、木村です!

前回の記事で僕は「大学生は暇つぶしに起業をしろ!」という主張をしていました。

「そんな簡単にいっても、何をやっていいかわからないし………」
「売れるものもサービスもない………」
「人脈もないし……」
聞こえてきます。そんな声。

確かに、人脈も売れるものもない状態で、お金が稼げるはずはありません。また、難儀なことに、世の中の起業の話や自己啓発本などには、”本当にゼロの状態から何をするか?”という部分で書かれていることは少なかったりします。だからこそ、いざ「起業しよう!」と思っても第一歩目、いや第ゼロ歩目が見つからなかったりするんです。

ご安心ください。今回はこの記事の中で、第ゼロ歩目の”誰でもできて、再現性の高い”方法を紹介します!

ゼロから起業、人脈編

今回は人脈編です。人脈をどう作ろうか?について書いていきたいと思います。
と、その前に。今回の話で事前に確認しないといけないことがあります。それは、あなたの強みはなんであるのか?という点です。もし、あなたに胸を張って人に言える強みが思いつかない場合、“誰でもできるけど、誰もやらないこと”が、あなたの最初の強みになります。
お金になる仕事は、“誰もできなくて、誰もやっていないこと”です。ですが、世の中の仕事において、この二つを満たしているものというのは意外と少ないです。どちらかを満たしていれば意外と仕事としてやっていけます。

“誰もできない”ことを身に着けるのは難しいです。ですが、“誰もやっていない”は意外とあったりします。そして、ここを攻めることは有効です。
これはビジネス本などでもよく書かれている、ブルーオーシャンとレッドオーシャンの考え方に近いです。誰もやっていない、やっている人が少ない分野では戦いやすいです。
“誰もやっていないけど、誰でもできること”を見つけてみると、今すぐにでも動き出して、自分の強みにすることが可能になります。

では、“誰でもできるけど、誰もやらないこと“とは、具体的にはどのようなことでしょうか?いろんな見つけ方がありますが、一番オーソドックスな見つけ方は、誰もやりたがらないことをやってみることです。代表的なもので言えば、ボランティア活動や草むしり、ゴミ拾いなどが挙げられます。

「ちょっと待てよ。そんなことやったって1円にもならないじゃないか。なんなら専門的な知識をつかないし、タラタラ1日を無駄にしただけじゃないか。そんなことをするくらいなら、アルバイトでもしていた方が技術も身につきそうだしお金も手に入るだろう。」

実はそんなことはないのです!

今回のテーマは、人脈を作るには?という話で、ボランティアや草むしり、ゴミ拾い自体が、直接自分の技能として身につくことは少ないです。ですがボランティアは、人脈を作る方法としてとても効果的なのです。今から理由を説明させてください。

ボランティアをする人は、商売に向いている可能性が高い

そもそも、ボランティアなどに参加する人、というのは、どのような人でしょうか?

ボランティアに参加する人の多くは、その地域や団体に貢献したい、という感情で参加しています。もちろん、単に暇な人や、ボランティアの参加者同士での交流を楽しむために参加している方も多くいらっしゃいます。
ここで重要なのは、ボランティア参加者の多くは”優しい人“である可能性が高いという点です。なぜなら、無償で自身の時間を提供し、他者への利益を生み出そうとしている人たちであるわけですから。
どの時代やどの業界でも、優しさを持っている人でないと他者から必要とされません。特に、起業や個人事業主として仕事をしていくのであれば営業は必須です。営業は決して口のうまさで決まるものではないです。また、良い技術があれば寝ていても仕事が入ってくるわけでもありません。
「この人に仕事を頼みたいな」「この人と一緒に仕事をしたいな」そう思われる人になりたいですよね。先ほど記載した理由か。ボランティアに参加する人の多くは、その素地を持っていると言えます。

ボランティアをする人は、余裕がある可能性が高い

また、ボランティアの参加者は、「1日を無駄にしても良い」くらいに余裕がある人だったりもします。

ここで質問です。あなたが1日休みを貰ったら何をしますか?
思いっきりゲーム?
旅行に行く?
溜まっていた本を一気読み?
日頃忙しくて散らかった部屋の掃除?

この質問の選択肢の一つに、”ボランティアをする”が出てきた人は少ないでしょう。つまるところ、ボランティアに参加している人は、「普段から思いっきりゲームができているし、旅行に行けているし、本も読んでいるし、部屋は綺麗だけど今週末時間はあるな」なんて人だったらするかもしれないわけです。

実際、(全員ではないですが)ボランティアの参加者では、経営者や士業の方など、お金を持っていて生活に余裕がある人が多かったりします。普段生活している中では、あまりこういった人たちとお話しする機会は少ないです。

ボランティアをしている間は、参加者同士が同じ立場である

さらにボランティアのいいところは、こういった人たちと”同じ立場”で会話ができることです。
普段、経営者などと関わる機会があったとしても、おそらくは相手方と距離感があったりします。例えば講演会だったり、お金を払って仕事をお願いする時だったり。
ですが、ボランティアをしている間は同じ立場です。積極的に話しかけてもいいわけです。相手方も、先ほど述べたように余裕がある人ですから、何か適当に話しかけてみても快く対応してくれる方が多いです。こうした中で、仕事の話を聞いたり、その後ご飯や飲みに行ったりするなども結構あります。
もしあなたが、起業してお金を持ち、余裕のある生活をしたいと考えているのであれば、このような人たちはあなたのお手本なわけです。生きた経験談を聞ける貴重な機会になります。

アルバイトだとどうでしょうか。時給1,000円で働くアルバイトとして、同僚の人は「時給1,000円で働く必要性がある人」が多いです。そうなると、自分に似た境遇の人が多くなります。大学生がたくさん働いているアルバイト先などはよく目にするでしょう。また、アルバイトで働いている偉い人といえば、その店舗の店長、時々来るエリアマネージャーなどでしょうか。ですが、その人たちと関わる際にも、明確な上下関係があり、雑談などをする機会は少なかったりします。
もちろん、アルバイトは確定でお金がもらえ、仕事の経験が身につくという明確なメリットがあります。私自身もたくさんのアルバイトをしてきましたし、その経験は個人で仕事をするようになってからも色濃く活きています。ただ、今回のテーマである“起業のための人脈を作る”のには適していない場合が多いです。

ボランティアは、自分のためにも相手のためにもなる

ボランティアは、普段生活していると関わらないような人たち(しかもおそらく優しい人たち)と関われる可能性のある、貴重な機会なわけです。もちろん、毎回そんなふうにうまくいくわけじゃありません。ですが、何回か参加しているとこういった機会に巡り合います。

ただ、普通にボランティアで参加していても、経営者の人たちと仲良くなり、ボランティアが終わったとしても関係が続くことはやはり少ないです。ですが、仲良くなる可能性を特段にあげるコツがあります。それは…

とにかく全力でボランティアをする!

ことです。

ボランティアでも、全力で働いている人というのは少ないです。やらされているわけではなく、お金をもらっているわけでもないものに全力で取り組む人は少ないです。
そんな中で、一際熱心にゴミを拾い集めたり、全力で雑草を根っこから抜こうとしたりしている人は、他の人からどのように見えるでしょうか?
「なんかめっちゃいい人だな!」
というのが素直な印象だと思います。全力でやっている人というのは目に留まります。これは、経営者や士業の人でも同じです。

これは、前半で触れた、“誰もやっていないけど、誰でもできること”が強みになっている例です。ゴミ拾いを全力でできる人はとても少ないです。

むしろ、個人で仕事をしている人だと、自分の仕事を手伝ってくれる人を探していたりします。ですが、個人の規模だと、求人サイトに掲載するのは手数料などから敬遠したい場合も多いです。そんな中で、ボランティアでそれだけ働いている人がいたら「この人に仕事を頼んでみようかな」なんて思ったりするわけです。

ボランティアに全力で参加して、その参加者に話しかけましょう。きっと話しかけられた相手は「めっちゃいい人に話しかけられた!」という好印象を持っているはずです。

本当にそんなにうまくいくのか?と思う方のために、私の周りのボランティアにまつわるエピソードを少し紹介させてください。

私の友人に、サッカーが大好きな、教員志望の友人がいます。彼は大学一年生の時に、サッカーの大会であるFutsal Unity World Cupという大会のボランティアに参加しました。

彼は昔から実直な性格で、(そのときの働きぶりは見ていませんが)おそらくとても、そのボランティアの時に懸命に働いていたのでしょう。
そうしたら、その会場にいた日本サッカー協会関係の方や、スポーツイベントの企画・運営を行う個人事業主の方などと知り合い、連絡を取るようになりました。

その後、彼はその経験などをもとに、彼の地元で、中学生向けのサッカースクールを大学生のうちに始めました。現在加入している生徒数は約30人となっており、今のところとても好調なようです。

私自身も、ボランティアに参加した際に出会った士業の方に気に入っていただき、今でも補助金の業務を一緒にさせていただいています。

ボランティアは、実はとんでもなく貴重な機会になりうるのです。

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この記事を書いたライター

愛知県の一般サラリーマン家庭に生まれ育ち、大学から京都に移住する。元々教育に興味のあったことから学習塾でアルバイトを始める。その後、アルバイト先の会社から話をいただき、18歳時で大学を休学して学習塾の教室長を務める。その後、複数の教育系会社の運営補助、コンサルティング等で生計を立てつつ、京都、滋賀、奈良で飲食、補助金などの新規事業の創設に携わっている。専門分野は補助教育、人事採用など。

|BRANCH SCHOOL プロデューサー|学生起業/京都移住/教育