玄武神社とは
京都の北方に位置し、玉城北面の守護の社として御鎮座。
「玄武神社」というだけあり、「北」を守ってくださっているのです。
玄武とは四守護神の一つで、古くから「方除、厄除け、疫病除」にご利益があると言われています。
住所が「北区紫野」と「野」がついているのは、平安時代にこのあたりは原っぱで宮廷人の狩猟の地であったからときいています。明治の中頃、人家はわずか50ほどでそのほとんどは農耕に従事していたようです。
お参り疑似体験!行ったつもりになれる!
では、石の鳥居をくぐってみましょう。
そこはまさに神域!
参道を歩くと正面にお賽銭箱、拝殿、ならびに本殿が奥に続きます。
その階の上に、亀に蛇がからまる玄武の石像がおごそかに鎮座しています。
実際にお参りすると、目があったような気になるくらいの空気を感じられます。
祀られているのは?
ご祭神の惟喬親王とは、平安時代の第55代文徳天皇の第一皇子です。
聡明な方で皇太子になることが予想されていたのですが、
政争にまきこまれ、中央の政治の圏外を歩まれることとなりました。
悲運な生涯であった親王の御霊をおなぐさめし、王城北面の鎮護とこの地の守護神として今もお祀りし伝えています。
その本殿御扉の奥には、そんな惟喬親王が愛した剣が祀られています。
ただ、御霊代は神職でさえ仰ぎ見ることはできないものとして今に至っています。
3度のお参りでパワーも3倍。
この境内地に本殿のほかに、
玄武稲荷大明神と三輪明神の二つの末社があります。
稲荷大明神は五穀豊穣商売繁盛を、三輪明神は病気平癒延命長寿を願い、
毎年2月と4月に月を違えてお祭りを斎行しています。
ご本殿だけでなく、二社もお参りしましょう。
三度のお参りで、厄除け、商売繁盛、延命寿命と3つのご利益を得られます。
GW最初はお祭りへ出かけよう
毎年4月の第二日曜日に行う玄武やすらい祭は、
奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)の御分霊をいただいた
三輪明神のお祭りです。
鞍馬の火祭、太秦の牛祭とともに京都の三大奇祭の一つで、
国の「重要無形民族文化財」の指定を受けています。
4月の春の花が散る時に、悪霊や疫神も同時に飛び散ると云う言い伝えから、鎮花祭の意味合いを持っています。
無病息災を願い、お祭りの行列の花傘に入ることによって悪霊、疫病などの疫神はそのまま神社に封じ込めるという謂われもあります。
玄武やすらい祭については下記のサイトに詳しく掲載しておりますのでどうぞご覧になってください。