穴場スポット

旅館業をやっておりますとお客様から「お勧めの場所は?」と聞かれることがあります。まずは、お客様のご興味を伺い、できるだけふさわしい場所をご紹介させていただくよう心掛けております。京都が初めてのお客様には、せっかく京都にいらしたので、一度は足をお運びいただきたいと、有名なお寺や神社など定番の観光地をご紹介してしまいます。しかしながら、京都に詳しいお客様の中には、ご紹介した場所には何度も行かれ「穴場は?」とおっしゃられることがあります。そんな時は、「植物園の散策はいかがでしょうか?」とお応えいたします。

植物園は、ここ鷹峯の麓・紫野泉堂町から続く北山通り沿いにあり、私事なのですが、母校の小学校のすぐ側にあるので小学校の時の通学路としても私にとって親しみ深い場所でもあります。

全国ナンバーワン!

京都府立植物園は、意外かもしれませんが日本一を誇っています。何が日本一なのかと申しますと、植物の種類の保有が日本一なのです。その数、一万二千種類を数えます。広大な園内には温室もあり、クリスマスの頃には夜間開室がありポインセチアが見ごろを迎えていました。また、毎年クリスマス時期にはイルミネーションが点灯され、二〇〇メートルも続く楠木(くすのき)並木のライトアップは植物園ならではの迫力です。一月二月には蝋梅(ろうばい)、山茶花(さざんか)、梅を見に行きたいと思っています。竹林には『竹取物語』の竹もあるので初夏から夏にかけて探して見るのも趣があります。花盛りの春や秋でなくても四季折々、十分楽しめるのが植物園の魅力です。

隠れたパワースポット

最近では、パワースポットの影響なのかもしれませんが、園内にある半木(なからぎ)神社を訪れる若者が増えていると聞きます。半木神社は上賀茂神社の境外末社で、植物園の守護神だそうです。植物園にちなみ花や木が実ることから「実守(みのりまもり)」とされ恋愛が実る、合格が実る、と信仰を集めています。そう言えば、植物園がある北山通りはウエディングストリートともいわれ、ウエディング関連のお店がたくさんあり、ウエディングドレスを着た花嫁さんが記念写真を撮っているところをよくお見掛けします。きっとご利益にあやかっている方々もたくさんいらっしゃると思います。

お寺や神社といったいわゆる京都らしい観光地ではありませんが、地元の方々に愛され親しまれている憩いの場所として、楽しめる穴場スポットです。近隣には、私の大好きなアールグレイクッキーのお店やメロンパンのおいしいお店も近くにあるので、植物園でランチやおやつをいただくのも楽しいものです。

四季、姿を変える北山通りの欅や銀杏の街路樹

四季、姿を変える北山通りの欅や銀杏の街路樹

北山通り沿いの植物園の北門

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イルミネーションは毎年12月中旬より25日まで開催

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七色に変化する楠木並木のイルミネーション

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ドーム型の温室もぜひ訪れてください

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馬渕能理子

画家でもあった創業者の祖父と、年間4万人のお客様をお迎えする旅館の社長である母の下、若女将として10余年。祖父の芸術への造詣と母の経営センスを上手く活かし、自分の色を出し、お客様に喜んでいただく為日々精進中。

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