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お宮参りの服装

神社に参拝するという公式の行事ですから、男性はスーツ、女性は礼装、略礼装の着物に袋帯、または洋装ならワンピースのアンサンブルかスーツです。

入学式に行く時のスタイル、とイメージしていただくといいでしょう。

着物選びのポイントは?

1、おばあさま
赤ちゃんを抱っこするのは主に父方の祖母です。初着の地色は女児でしたら赤やピンク、朱が多いでしょう。初着の色と補色になる、反対色を選ぶと地色も同化せず写真写りも良いようです。格の高い訪問着または色無地に袋帯を締めます。

2、おかあさま
訪問着か付下、色無地に袋帯を締めます。季節を捉えた柄いきの着物や、吉祥文様を描いた意匠が良いでしょう。

 
家族の集合写真の時に、おばあさま、おかあさま、赤ちゃんそれぞれが地色の違う着物を着ると華やかでお互いに引き立ちます。

この時3人の着物の地色の濃度を揃えると、写真写りも良くなります。
例えば黒地の着物と白地の着物を同時に写すと、コントラストが強すぎて淡い色がハレーションを起こしてしまいます。
着物や帯もメリハリをつけすぎない配色が写真の納まりは良いようです。
 

3、赤ちゃん
男児は五つ紋の家紋が入り、吉祥文様や勇壮な図案の初着を。女児は花文様や吉祥文様の優美な図案を。女の子の場合、関西は母方の女紋を継ぎますが、可愛らしく花紋を刺繍しても素敵です。初着は赤ちゃんに似合う色であること、多幸と健康を願う気持ちが込められた柄であることが一番です。

4、おとうさま
番外でパパの着こなしのご提案です。赤ちゃんの初着の地色とお揃いの色のネクタイを締められたり、ポケットチーフを選ばれるのはいかがでしょう?リンクコーディネートも楽しいものです。

初着の生地は?

男児は羽二重か紗綾型の綸子、女児は五葉の綸子か精華、縮緬が多いようです。

因みに、大人の着物地は、白生地の状態で重さが750g~900g前後あります。初着は赤ちゃんの「礼装」なので、下着に襦袢袖も付き、裏付きで仕立てるとかなり重くなります。

3000gで生まれた赤ちゃんにとっては軽い方が楽です。
軽めの羽二重生地や襦袢用の生地を使うことで、赤ちゃんにとって負担の少ない初着を染めることを心懸けております。
 

何時まで着られる?

通常は初着は背縫いの無い着物一巾分で仕立てます。
ですが、それですと精々1歳~3歳くらいまでしか着られません。

京仕立ての技術を生かし、四つ身仕立てを選択することで、女児は7歳、男児は5歳の七五三まで着用できるように最初からデザインすることも可能です。

初着としてお宮参りでご着用になられた後は、男児は5歳で羽織に仕立て変え、長着(柄によっては羽織に仕立て変えることが不可な場合もございます。その場合は長着に袖なしの羽織をお召しいただくことで袖の柄が外に出ます。)と袴を足して着用し、女児は3歳で被布(地域によって帯付きも)、7歳で帯を足して着用します。

このようにお誂えの初着は仕立て変えて長く袖を通していただけます。

またこの仕立てについては着物のライフプランニングによって7歳と十三詣を合わせたり、1歳から3歳まで着られるように仕立てたり、色々な方法がございます。

いずれにしましても、赤ちゃんが初めて纏う着物は、ご家族の大切な記念日を彩り、赤ちゃんの健やかなご成長とご多幸を寿ぎ祈る願いが込められています。

お宮参りを控えたすべての皆様が、着物を通して笑顔の輪が広がる一日をお過ごしになられるよう願っております。

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野原 佳代

Kayo Nohara

「株式会社 月虹舎」代表取締役。
「京きもの蓮佳」デザイナー。
伝統色のパーソナルカラー診断士。

1982年生まれ。香川県高松市出身。
京都造形芸術大学・情報デザイン学科卒。
山田流筝曲名取。

創業170年の老舗高級呉服店で10年の修業後独立。
多くの顧客の人生を映した着物、花街の芸妓の衣装、子供の着物のお誂え制作を手掛ける。
きものがただの衣服を超え、「家族へ愛情の物語を伝えていく」ことに感動。

「きものをきっかけに家族が笑顔になる時を演出し、きものを通したライフサポートをしていきたい。」
「職人の高齢化が進む京手描本友禅を次世代に伝承していきたい。」

との理念を持ち平成28年5月「株式会社 月虹舎」を設立。
月虹舎の京友禅ブランド「京きもの蓮佳 - renca - 」及び京浴衣ブランド「花つぼみ」のデザイナーとして、京友禅の着物や帯、オリジナル和装小物を制作、現在に至る。

京都生まれ京都育ちの夫は、京文化と歴史を伝える全国通訳案内士の国家資格を持つ英語ガイド。
夫婦で美しい京文化の素晴らしさを発信している。

「京きもの蓮佳」Instagram @renca.kimono
「京きもの蓮佳」HP https://www.renca.gekkosha.kyoto/
京浴衣「花つぼみ」HP https://www.hanatsubomi.gekkosha.kyoto/

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