四条堀川南東角

 京の都には道と道が交差する四ツ辻が多くある。そこには人々がすれ違いお互いに心触れあう場所でもあった。京都も時代には逆らえずにビルとビルが交差する場所は、コンクリートジャングルの様相を呈している。
 ある時、市バスから外を見下ろしていると、コーナーが庭園になっている空間が見に入ってきた。直ぐにバスを下車し、取材を試みた。その場所は、四条堀川交差点の南東角であった。説明板には「雨庭」(あめにわ)とあった。

雨庭と言い、ほっこりする空間である

四条堀川交差点の南東角

雨庭のような四ツ辻が増えることを期する

 「雨庭」とは、地上に降った雨水を下水道に直接放流することなく一時的に貯留し、ゆっくり地中に浸透させる構造を持った緑地のことである。修景・緑化の推進の他、雨水流出抑制、水質浄化、ヒートアイランド現象の緩和などの効果が期待されている。京都の社寺では、この雨庭機能取り入れた美しい庭園が古くから造られてきたのです。

 この雨庭では、京都近辺の山から産出した山石を多く使用している。加茂七石の一つであり、京都を代表する銘石である貴船石が庭石として用いられている。
 
 

アンモナイト化石

   京都大丸・高倉通から地下一階に入る

 京都大丸の東側の通り高倉通から地下一階に入ったところの「ヴォーリズ飾灯具」陳列ケースの壁面に下図の写真のアンモナイトが見られる。
 平成14年に全面改装時、一部その当時のままのイタリア産大理石が残されました。その中にアンモナイトのきれいなうずまき状が確認できます。

うずまき状のアンモナイト

うずまき状のアンモナイト

高倉通から地下一階に入る

 アンモナイトは、古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した。頭足類(タコ・イカの仲間)の分類群の一つ。全ての種が平らな巻貝の形をした殻を持っているのが特徴である。

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この記事を書いたKLKライター

自称まちの歴史愛好家
橋本 楯夫

 
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。

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