綾傘鉾保存会にて

綾傘鉾保存会にて

ちまき入れ、ちまき売り体験ワークショップ

 ワークショップは、当初想像していたよりも応募が多く、「祇園祭のことを子どもにちゃんと伝えたい」「京都の歴史を博物館ではなく、子どもに見せたい」「祇園祭を支える方達と触れ合える貴重な機会を経験したい」等のコメントも多数いただきました。ワークショップを実施して、子どもたちのキラキラと好奇心にあふれる笑顔を見ると、この方向性は間違っていなかったと確信しています。また、親達も子どもを架け橋として、祇園祭との接点を求めているんだと実感しました。

「祇園祭は子連れで行く場所でない」は「子連れで祇園祭の宵山の夕方以降の歩行者天国の時間帯は行くべきでない」という意味だったと理解できました。

親子ツアー

親子ツアー

親子ツアー_ 座学の様子

親子ツアー_ 座学の様子

娘、4 歳4ヶ月

娘、4 歳4ヶ月

2019年は三条商店街から八坂神社まで、御神輿と一緒に全部歩ききりました!毎年の成長を祇園祭とともに実感

子どもたちの未来、みんなで数珠のように繋がって取り組むアクション

 京都には子育て世代の方と一緒になって、子育て環境を考えている企業や団体がいっぱいあります。また、今年区政140周年を迎えた下京区(京都市)の記念事業の一環として、地域の子どもたちが生き生きと輝く環境を行政と市民がともに創っていくために「下京みらい数珠つなぎプロジェクト」というものが発足されました。

 従来の「子育て支援」という言葉は、私の中で「マイナスなものをゼロベースに持っていく取り組み。大多数の困っている人に対する上からの支援」みたいなイメージがありましたが、先日こちらのトークイベントで登壇する機会をいただき、他の団体や企業さんのプレゼンテーションを傾聴した際に、新しいカタチで子どもと町の共生が生まれそうだなぁと感じています。子どもも大人も、子育てしてようが、子どもは居なかろうが、年齢も性別も関係なく、一緒にこの町の未来を考える企業・団体が民間や行政のハードルを超えてアクションを起こしていく。課題をゼロベースに持っていくだけでは飽き足らず、プラスへ引っ張り上げていこうと頑張っている仲間が沢山いる、と心強くなりました。

 コドモトの持ってる現状のリソースだけでは、一気にプロジェクトの規模を拡大することは難しいのですが、数珠の様に繋がり連携し助け合うことで、大きな力を発揮できるのではと期待しています。数珠つなぎプロジェクトで繋がった各々が今後どんな取り組みや、子どもたちのワクワクを想起させるものが生み出されていくのか。このつながりが町の文化となり育まれていけば、未来の京都はもっともっと魅力的な町になっているだろうと思います。


※2019年夏の記事です。

下京区って?


下京区は上京区とともに京都でもっとも歴史のある⾏政区であり、京都市に市政が敷かれる10 年前の1879 年に「京都府下京区」として誕⽣しています。京都有数の繁華街、ビジネス街を形 成する四条河原町や四条烏丸を含むエリアであり、他府県からのアクセスの拠点となる京都タワーも下京区に所在するたいへん賑わいのある街です。⼀⽅で東本願寺と⻄本願寺をはじめお寺も多く、お仏壇や数珠をはじめ伝統⼯芸も盛んな街です。

数珠つなぎプロジェクトって


10 年後、100 年後に向けてこの街、そして京都の未来を担う⼦どもたちが健やかに成⻑できるように下京区が主体となって、地域の市⺠や企業が⼀緒になって話し合う場づくりをしたいと考えられたそう。

そんな想いから⽣まれた「下京みらい数珠つなぎプロジェクト」という取り組みは、数珠⽟のように、⼦どもを愛し、⼤切にしたいと取り組まれている⽅々(地域の⽅や企業など)をつないで、魅⼒あふれる下京区を未来につなぐ願いが込められています。もちろんそのネーミングには下京区に多くあるお数珠屋さんの数珠をかけたのは⾔うまでもありませんね。なんてったって下京区には「珠数屋町(じゅずやちょう)」って町名があるくらいですから。

数珠つなぎプロジェクトへの想い [下京区役所子どもはぐくみ室から]


「すべての人が,生きることが楽しいと思える社会に」

たくさんのきらきら輝く瞳に出会いたい,そんな願いを込めて「下京みらい数珠つなぎプロジェクト」を創設しました。

ひとりひとりの命を大切にし,愛と魅力いっぱいの活動をしてくださっている皆さん,ぜひプロジェクトに御参加ください!

私たち大人が繋がって,私たち自身も一緒になって,子どもたちに生きることは本当は楽しいんだと伝えていきたいと思います。

数珠つなぎプロジェクトでは子どもたちのためにさまざまな取り組みをされている企業や団体の方が集まり、令和元年10月4日にトークセッションを開催しました

トークセッションの様子


コドモトの活動について参加者からこのようなご意見をいただきました。
・小さい団体で活動していると,何やってるかわからないとなりがち。
・外部とのつながり必要。
・大人はブランドに左右されるが,子どもはピュア,気持ちいいものを選べる。
・京都は芯の通った人が多く,誇りを持っているので難しいところもある。
・金融機関も関わる意義がある。自分たちの受け持つ地域をみらいへつなぐ。
・京都には研究拠点としての企業や大学が多い。感性が豊かになる活動も多い。

イチバンボシギフト ーTHE 1st STAR GIFT とは

下京区では数珠つなぎプロジェクトの取組の一つとして,区役所とイチバンボシギフト実行委員会が連携し,より良い未来を子どもたちに贈りたいと願う地域の企業や市民等が,0歳児とその家族の誕生を祝し、母子健康手帳を交付された御家庭へのおめでとうの気持ちを込めて「愛のギフトBOX」をお届けします。

イチバンボシギフト

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この記事を書いたKLKライター

コドモト 代表
山本 安佳里

 
1984年札幌市出身。
デザイナー/ プランナー/ コドモト 代表/ 二児の母。
多摩美術大学・生産デザインプロダクトデザイン学科卒業。
メーカーのデザイン、デザイン事務所にて従事し、2015 年より「AKARI DESIGN」開始。
ブランディングやディレクション、グラフィックデザイン、プロダクトデザインと多岐に渡り活動中。
2014年より京都へ移住し出産。
自分自身が母になったことをきっかけに、「こども=未来」だと実感し「コドモト」を立ち上げる。
未来を担うこどもと一緒に文化・伝統・芸術を繋ぐ場をデザインすべく、多様な価値 観を育んでいけるカタチを日々模索中。
「こどもと行こう!祇園祭」主催。

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山本 安佳里

 
1984年札幌市出身。
デザイナー/ プランナー/ コドモト 代表/ 二児の母。
多摩美術大学・生産デザインプロダクトデザイン学科卒業。
メーカーのデザイン、デザイン事務所にて従事し、2015 年より「AKARI DESIGN」開始。
ブランディングやディレクション、グラフィックデザイン、プロダクトデザインと多岐に渡り活動中。
2014年より京都へ移住し出産。
自分自身が母になったことをきっかけに、「こども=未来」だと実感し「コドモト」を立ち上げる。
未来を担うこどもと一緒に文化・伝統・芸術を繋ぐ場をデザインすべく、多様な価値 観を育んでいけるカタチを日々模索中。
「こどもと行こう!祇園祭」主催。

|コドモト 代表|祇園祭/子供と一緒/歩く/取り組み

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