まだまだアルアル船岡山の見どころ
老朽化していたので近年リニュアルされた。取材した時には、老夫婦と思われる二人が親しく語らっておられ、微笑ましかった。
20 船岡山頂上三角点とサイレン塔
三等三角点船岡山、北緯35度2分8秒756、東経135度44分40秒417、標高111.89m、設置年明治36年(1903)と表記されている。
21 山上眺望案内板と野仏 旧猿舎跡
後方の少し高くなった台地状の空間が、ニホンザルの旧園舎跡である。
昭和期に設置されたドーム型の猿舎で、飼育環境は芳しくないと子供心に記憶が残っている。
22 左大文字と愛宕山遠望
夏の夜8月16日送り火の時左大文字山に点火される。左に微かに見えるのは火伏せ・防火に霊験のある神社が鎮座する愛宕山である。
23 弘法大師爪彫像
頂上より西側に下った小道にチャートの岩盤が露出している。一段と大きな岩に弘法大師が爪で彫ったと伝わる阿弥陀如来磨崖仏があり、西方浄土の向きに彫られている。
24 野仏群
船岡山は葬送の地である蓮台野に近く、応仁永正戦での激戦地でもあり、この山に点在していた野仏や地蔵などが祀られている。
25 チャートの岩盤と顕彰碑
頂上付近の磐座の南下にはチャートの岩盤が露出している。山全体が岩盤であるため植生が特殊で、スダジイなどの樹木は成長が遅く、年輪が緻密である。建勲神社との境に顕彰碑が寂しくポツンと立つ。
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橋本 楯夫
昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。
|自称まちの歴史愛好家|北野天満宮/今宮神社/千本通/明智光秀/怖い話
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