[大豊神社]狛ネズミが出迎える医薬の神様
神様と仏様の世界の大豊神社
大国社の大国主命は、神仏習合の考え方からすれば大黒天と同一神でもあります。
そういう意味でこの打ち出の小槌に乗ったねずみの置物はかなり面白い貴重なものだと思います。
また伊予風土記では少彦名命が病を患ったときに、大国主命が海(豊後水道)をわたって別府から愛媛に温泉を引いて少彦名命を癒したと言われています。
これが後の道後温泉になったということで、少彦名命は温泉の神様ともいわれています。
また少彦名命は小柄であったことから一寸法師のモデルとも言われています。
九州から四国まで海を渡って温泉をひくのも壮大な話ですが、温泉を引いてきた大国主命ではなく湯治をした少彦名命の方が温泉の神様になっているところが面白いですね。
そしてその少彦名命が一寸法師であることなど、神話の世界は1+1が2にならないところが奥深いですね。
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小林 哲人
大豊神社 権宮司
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