神様と仏様の世界の大豊神社

大国社の大国主命は、神仏習合の考え方からすれば大黒天と同一神でもあります。
そういう意味でこの打ち出の小槌に乗ったねずみの置物はかなり面白い貴重なものだと思います。

打出の小槌に乗ったねずみ

打出の小槌に乗ったねずみ

稲穂にのったねずみ

稲穂にのったねずみ

また伊予風土記では少彦名命が病を患ったときに、大国主命が海(豊後水道)をわたって別府から愛媛に温泉を引いて少彦名命を癒したと言われています。
これが後の道後温泉になったということで、少彦名命は温泉の神様ともいわれています。
また少彦名命は小柄であったことから一寸法師のモデルとも言われています。
九州から四国まで海を渡って温泉をひくのも壮大な話ですが、温泉を引いてきた大国主命ではなく湯治をした少彦名命の方が温泉の神様になっているところが面白いですね。
そしてその少彦名命が一寸法師であることなど、神話の世界は1+1が2にならないところが奥深いですね。

何十年か前に境内の桜(左)と梅(右)が同時に咲いた時の写真。

何十年か前に境内の桜(左)と梅(右)が同時に咲いた時の写真。

たいへん珍しく縁起がよいという。桜は円山公園の枝垂れ桜の「曾孫」にあたると言い伝わる。

境内の奥は「椿が峰」と呼ばれ椿の名所でもある。1本の幹から5色の花輪をつける椿が境内にあります。

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この記事を書いたKLKライター

大豊神社 権宮司
小林 哲人

 
大豊神社 権宮司

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