なくなった駅のお話
5 JR嵯峨野線(山陰線)
緑化フェア梅小路(平成6年9月23日開業 同11月21日廃止)
梅小路公園で平成6年の秋に2か月間、全国都市緑化きょうとフェアが開催され、そのためのアクセスを考え、臨時の駅が開設されました。大宮通をくぐった梅小路公園の南側に、当時単線だった山陰線の線路に簡易ホームが作られ、普通列車だけが停車するというものでした。
ちなみに鉄道関連では、梅小路公園にチンチン電車の運転が復活したのもこの催しを記念してのことでした。
なおこの付近には明治30年、京都鉄道によって山陰線が開業したときに大宮停車場が設けられたことがありましたが、今の京都駅と直接つながって廃止されました。
地下鉄東西線に乗って蹴上~御陵間で天井を見上げて「このあたりに九条山駅があったのか」なんて思う人はいないでしょうが、今回お話した路線を乗られたときは、「このあたりに○○駅があったのか」と時に思い出していただければ、また車窓が違って見えてくるのではないでしょうか。
〈参考文献〉
日本鉄道旅行地図帳 新潮社
鉄路50年 京阪電鉄
日本鉄道旅行地図帳 新潮社
鉄路50年 京阪電鉄
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島本 由紀
昭和30年京都市生まれ
京都市教育委員会学校指導課参与
鉄道友の会京都支部副支部長・事務局長
子どもの頃から鉄道が大好き。
もともと中学校社会科教員ということもあり鉄道を切り口にした地域史や鉄道文化を広めたいと思い、市民向けの講演などにも取り組んでいる。
|鉄道友の会京都支部副支部長・事務局長|京都市電/嵐電/京阪電車/鉄道/祇園祭
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