京都マラソン2021はオンライン開催となりました。
10/8に発表された2021年大会について、門川市長は「コロナ禍のさなかだからこそ、走る喜びを感じ、共感できる取り組みにしたい。
私も一度にフルマラソンは無理だが、二条城(外周約2キロ)を20日間回れば完走できるかなと思うので、挑戦したい」(10/9毎日新聞)と記事になっていました。
募集開始の1時間半で個人部門一般枠が定員に達したといいますからすごい人気です。
開催期間最終週の2/15~21には、たけびしスタジアム京都がランナーに解放され、フィニッシュタワーも設けられましたので、その様子を撮ってきました。
それでは、地図でマラソンしましたのでご覧ください。
ご案内
地理院地図で42.195キロを走った。
今年の京都マラソンは、スマートフォンアプリを使ったオンラインマラソンとなった。
「おんらいん京都マラソン2021」と銘打つこのマラソンは、1/23~2/21の開催期間中に、ランナーの走りたいタイミング・場所で合計42.195キロを走るというものだ。
この距離は、直線距離でいえば淀駅から久多上の町徳恩寺までである。
そこで国土地理院の地図を使い、京都ならではのコースを設定して42.195キロを計ってみた。
スポーツ施設コース
京都市情報館HPの“スポーツウェブ京都”が紹介する市内のスポーツ施設は、西京極総合運動公園や京都御苑などにある運動施設や地域体育館など、91ある。
そこで、「西京極総合運動公園」を出発し、各地のスポーツ施設を反時計回りに巡った。
まず、西京極から五条通を西進し、洛西NTの福西本通から「小畑川中央公園」に行った。
そこで向きを変えて中山稲荷線を東進、桂川を下って羽束師橋を渡り、「横大路運動公園」に入った。
そして宇治川を東進し、「府立伏見港公園」で竹田街道を北上、大手筋を東行して「伏見桃山城運動公園」についた。
公園内を抜け、上板橋通を通って本町通を北上し、九条から東大路通に行って北上。
白川との交差で川筋を岡崎に行き、平安神宮の西側にある「武道センター」(旧武徳殿)に到着。再び東大路通に戻り、北大路から下鴨本通を通って北山通に至った。
ゴールは「宝ヶ池公園球技場」であった。
六地蔵巡りコース
「六地蔵巡り」は、8月22・23日に京都の旧街道沿いにある六体の地蔵尊を巡拝し、家内安全・無病息災を祈願する民間行事である。
これらの地蔵尊は、小野篁(おののたかむら)が桜の大木を用いて六体の地蔵尊像を彫ったとされ、その後、後白河天皇の勅命により、街道の入口6か所に六角堂を建て、一体ずつ分置されたといわれる。
それらが祀られている寺は、大善寺、浄禅寺、地蔵寺、源光寺、上善寺、徳林庵であり、各寺に定められた白・黄・緑・紫・赤・青の幡を集めて玄関に吊すと、厄病退散・福徳招来の御利益があるとされている。
これら六体の地蔵尊《伏見六地蔵・鳥羽地蔵・桂地蔵・常盤地蔵・鞍馬口地蔵・山科地蔵》を回る六地蔵巡りのコースを、時計回りに歩いた。
スタート地点は、JR山科駅から東海道を東に行ったところにある「山科地蔵」(徳林庵)。
そこから大津街道・奈良街道を通って「伏見六地蔵」(大善寺)に行き、伏見桃山陵の中を通って丹波橋通から国道1号を上がった。
鴨川を渡って西側にある「鳥羽地蔵」(浄禅寺)に寄り、久世橋を渡って桂川右岸を桂離宮まで上った。
旧山陰街道に入って「桂地蔵」(地蔵寺)の前を通り、物集女街道を北上して松尾橋を渡った。
狭い道を三条通まで抜け、嵐電沿線を上って常盤駅近くの「常盤地蔵」(源光寺)の前を通り、下立売通から妙心寺通を東に進んだ。
天神川で川沿いの道を北上し、鞍馬口通で東進、賀茂川手前の「鞍馬口地蔵」(上善寺)に入った。
ここまで38キロ。
その後、出雲路橋を渡って賀茂川を下り、河合橋を渡って鴨川左岸をさらに下った。
ゴールは三条大橋であった。
日本遺産コース
2020(令和2)年6月19日に琵琶湖疏水が日本遺産に認定された。琵琶湖疏水は、1890(明治23)年に第1疏水が、1894(同27)年に鴨川運河が、そして1912(同45)年に第2疏水が建設された明治の偉業である。これを「京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水 ~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき~」と題してストーリーを編集し、疏水関連の40の史跡・建造物・名勝・美術工芸品を構成文化財として登録した。今後、これらの資産を総合的に活用する取組が行われることだろう。そこで、日本遺産に認定された『琵琶湖疏水』沿いを歩いた。
スタート地点は、京阪石山坂本線・三井寺駅近くの「大津閘門」。疏水第一トンネル入口から小関越で藤尾に行って疏水に合流し、竣工当時の疏水沿いを進んだ。山科乗下船場、疏水公園(諸羽ダム跡)、天智天皇山科陵横を通り、第三トンネル手前の日ノ岡で国道1号に出て蹴上を越えた。「蹴上インクライン」で疏水に合流し、仁王門通から冷泉通を西進して鴨川に出た。鴨川は左岸を疏水沿いに下り、九条手前で鴨川運河を下り、「伏見インクライン」まで進んだ。ここから国道24号を少し西に行ったところにある「濠川」に合流し、右岸沿いを進んだ。川は鍵の手状に下っていき、「三栖閘門」にたどり着く。
ここまで23キロ。ここから宇治川に出て新高瀬川を上り、城南宮道から小枝橋を渡って「西高瀬川」を北上し、七条で天神川に乗り換えて御池通を東に行った。ゴールは二条城であった。
このように、京都の魅力を一筆書きで巡る42.195キロのコースは、いくらでもあった。
(*)ただし、コースの道幅や舗装はいろいろであり、走れるかどうかも定かではない。
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六地蔵会発行 『八百年の伝統行事 卍 京の六地蔵めぐり』
文化庁 日本遺産ポータルサイト STORY #095『京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水 ~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき~』
京都市情報館HP
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・京都市の南北の長さは42.195キロ以上あるんだネ
・京都のスポーツ施設は91もあるのネ
・六地蔵巡りをすればマラソンを完走できるんだ
・琵琶湖疏水で宇治川までのコースはハーフ・マラソンってとこかな
・市内のマラソンコースを考えてみるのも面白そうネ