醍醐寺 五重塔

醍醐寺 五重塔

つらつらと考えるに、700本の植樹も建物の大改修もすべては、秀吉の「おもてなし」だったのでしょう。唐入り(朝鮮出兵)をはじめ、あまり評価されない秀吉の晩年期ですが、人生最後の舞台では秀吉らしさが存分に発揮されました。花見が終わると、秀吉は床に臥せる日が多くなりわずか5ヶ月後に亡くなります。享年六十二。一代で築いた太閤立志伝の幕引きでした。

天下人秀吉の最後の幸せは、現世での財産などではなく、死後に自分が愛した人たちの記憶に残ることだったのかもしれません。醍醐の花見で見せた秀吉のおもてなしの名残として、醍醐寺では「太閤しだれ桜」が今も美しく咲き誇っています。


(編集部/吉川哲史)

醍醐寺三宝院 太閤しだれ桜

醍醐寺三宝院 太閤しだれ桜

豊太閤花見行列

豊太閤花見行列

毎年4月の第2日曜日に開催される「醍醐の花見」を再現するイベント。秀吉をはじめ花見の主要人物に扮した行列が連なります。

【参考文献】
日本史を動かした女性たち/北川智子
一冊で読む豊臣秀吉のすべて/小和田哲男
日本で一番出世した男 豊臣秀吉の秘密/米原正義
ウィキペディア(Wikipedia)/醍醐の花見
世界遺産京都醍醐寺ホームページ
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この記事を書いたKLKライター

八坂神社中御座 三若神輿会 幹事
吉川 哲史

 
Kyoto Love.Kyotoでの執筆記事数が50を超えるKLKフリーク。日本語検定一級、漢検(日本漢字能力検定)準一級を取得した目的は、難解な都市・京都をわかりやすく伝えるためだとか。

地元広告代理店での勤務経験を活かし、JR東海ツアーの観光ガイドや同志社大学イベント講座、企業向けの広告講座、オンラインイベント「ひみつの京都案内」などのゲスト講師に招かれることも。

得意ジャンルは歴史(特に戦国時代)と西陣エリア。自称・元敏腕宅配ドライバーとして、上京区の大路小路を知り尽くす。夏になると祇園祭に想いを馳せるとともに、祭の深奥さに迷宮をさまようのが恒例。

サンケイデザイン㈱専務取締役

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