上級者編

そもそも、 『何で祭りするんですか?』 ちゅう質問にどう答えます。
こういう事聞いて来る人やはりますやろ。
『観光客がようけ来る為ですわ』 ちゅうて笑といたら 京都人らしい てええんですけど、ンーーー私ずっと考えてましてん、何で祭りすんにゃちゅうたら、実は、家の霊力を高める為ですわ、それを拡げて隣組とか、町ごとにやっていくと、洛中洛外が栄え続けるちゅう仕組みですわ、昔の人は これ をやって来ゃはったんですわ、そやさかい、家々人々の紋が威並んで立つちゅうのは大事なことですにゃわ。
ほんで、この長いことやってる祇園祭りの一番肝心なとこは、八坂族が牛頭天王を迎えいれた時からの約束ですにゃわ、大衝突なしに朗らかなまま今でも宮本組は鴨川で水くんでますやん、全然知らん、こわい、強い神さんが来てんのに元々の精霊を殺すことなしにだれも疎外せんと千年来ですわ、朗らかにやってのけて来たんは、知恵や思いますわ、今まで死んだ人間の方が多いにゃさかいに、もうとうの昔に精霊になって草葉の陰から連中は見てますやんか、「おんなじようにやってまっせ」ちゅうて思うてやるのが又供養なんやろうなぁと思いますわ。
今年も、鉾の巡行なし、お神輿っさんも出せへん 非常にさみしい七月ですが、御神霊渡御祭は 十八日~二十三日 の間斎行され、二条・千本・松原・東大路の氏子区域二十五学区を清めます、宮本組として私もお供させて戴きます、氏子の皆さんの お家一軒一軒 が 威儀を正して清浄にして、『 神さん迎えたろか 』っちゅう気になってくれはったら、京都は底から息吹き返しょんのとちゃうかなぁと思うんですわ、京都から良うしていったらええんですわ。
私らの先祖がまつったその神さんが同んなじ姿で今も眼の前に居はんにゃさかいありがたいことやと思います。いやほんまに。

冒頭に申し上げた ジュンサイなこと ちゅうのはこの様に、つかみどころのない、のらくらした、今が旬の、のどごしがようて、透明感があって瑞々しいとは いかんなぁーーー えらい長いこと ちょっとついでがようけあったさかいに ごちゃごちゃ申し上げてすんません。

著者が提案して実現した御神霊渡御祭イメージ図(本人描画)

著者が提案して実現した御神霊渡御祭イメージ図(本人描画)

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この記事を書いたKLKライター

宮本組役員/京寿司いづ重社長
北村 典生

 
京寿司いづ重社長
昭和43年京都市生まれ
6才の6月6日に当時の八坂神社髙原宮司に書のおけいこをつけてもらう。
髙原宮司を神さんだと思っていた節がある。
次の年からは八坂神社のカブスカウトに一番下っ端に編入される。

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北村 典生

 
京寿司いづ重社長
昭和43年京都市生まれ
6才の6月6日に当時の八坂神社髙原宮司に書のおけいこをつけてもらう。
髙原宮司を神さんだと思っていた節がある。
次の年からは八坂神社のカブスカウトに一番下っ端に編入される。

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