白から桃色に変わる!?北野天満宮の北野桜
少し花を大きく観察するために、近寄って写真を撮りました。左下には白色の若い花があり、その上側ではより咲き進んだ基部が桃色に変わった花があり、右下側には更により咲き進んで花弁全体に桃色部分の多くなった花が見られます。
これは先程の写真より、やや若い花が多いようです。中央部に白色の若い花が幾つか開花しており、その周りには咲き進んで花弁が閉じかけると共に、桃色に変色した花が見られます。先端に咲いた花は花弁が開くようになっても、余り花弁が桃色に変わっていないのも見られます。
ここでは中央部に白色の花が3つあり、その周囲ではほぼ咲き終わった花があります。それらではどの花でも花弁の桃色が濃くなり、ガク筒と小花柄の先端部も濃い桃色~赤色に変わっています。
ここでは右側には白い花がかたまり、花弁はよく開いています。その左側の基部では咲き進んで花弁が濃い桃色になった花が幾つか見られ、そのうち幾つかは花弁も落ちて、雄しべ・雌しべと赤いガク筒だけになっています。 左上の2つの花では雄しべも雌しべも「まだ役目は終わっていないよ」とばかりに、元気に突き出ています。
ここには幾つかの桃色になった老花が見られ、花弁はかなり閉じてきています。右側の4つの花では花弁が落花してしまい、雄しべ・雌しべの周りの桃色~赤色のガク片が四方に開いています。それらの小花柄の先端部も赤色に色づいています。
中央部には真白の若い花が開花しています。白い花の上側には、閉じかけた桃色に色づいた花が5個見られます。
下側には白色の5枚の花弁を開いた若い花が2個あり、それぞれの中心部には雌しべの周りに40本ほどの雄しべが認められました。少し分かり難いですが、先端が黄緑色で丸い雌しべが1本あり、その周りで先端に黄色の小さい葯を着けた雄しべが40本ほどあります。
開花した4月17日の約1か月後の5月20日には、赤い実が幾つか着いていました。熟して濃紫色になれば、食べられないことはないですが渋いようです。
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生年月日:1945年(昭和20年)1月5日
現職
京都府立大学 名誉教授、タキイ財団 理事、NPO 京の農・園芸福祉研究会 理事長、(一財)京都園芸倶楽部 会長
主な経歴
1969年 京都大学大学院農学研究科修士課程修了、香川大学・京都府立大学教授を歴任
1982年 京都大学農学博士
1984年 園芸学会賞奨励賞
2008年 京都府立大学農学部定年退官・名誉教授
1985~1986年 ケニア・ジョモケニヤッタ農工大学へ出張(国際協力機構)
1993~1994年 英国ロンドン大学を中心に欧米7カ国 へ出張(文部省長期在外派遣)
1997年 デンマーク植物と土壌科学研究所へ出張(学術振興会派遣研究員)
この間に欧米、アジアなど約30カ国での国際シンポジウムに参加すると共に、留学生10名に学位論文の指導を行う
主な著書
Q&A 絵で見る野菜の育ち方、農文協、2005
野菜の発育と栽培、農文協、2006
ブロッコリーとカリフラワーの絵本、農文協、2007
ブロッコリーの生理生態と生産事例、誠文堂新光社、2010
ブロッコリーとカリフラワーの作業便利帳、農文協、2010
はじめてのイタリア野菜、農文協、2015
「おいしい彩り野菜のつくりかた」(監修) 農文協、2018
|京都府立大学 名誉教授|京野菜/伝統野菜
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