見どころがいっぱい!北野天満宮 2
27.北門から平野神社へ
北門から平野神社へ向かう道はかつてはお茶屋街であった。
桜橋の東麓にはその面影を残す家が残る。花街発祥の地とも言うが、詳細は不明である。
28.上七軒 花街
東門前にある花街、京都で最も古い。室町時代に北野天満宮の造営に使った残木で、七軒の水茶屋を作ったのが起こりとされている。
無柱化され風情のある雰囲気が人気である。毎年春、上七軒歌舞練場で芸舞妓たちによる北野をどりが催される。
29.チンチン電車
京都駅から北野天満宮の前までチンチン電車が走っていたが、昭和36年(1961年)に廃止になった。
中立売通りと七本松通りの交差点にはモニュメントが掲げられている。
30.月下氷人石
一の鳥居の東側に茶席松向軒がある。その庭内にある高さ1mの四角な石柱。月下氷人石とは迷子の道しるべで、今の街頭告知板にあたる。人の多い神社仏閣の境内に迷子の行方を求めたもので、八坂神社と新京極誓願寺のものとともに、都に於ける3石の一つである。茶席松向軒は非公開の茶屋であり、見ることはできない。
31.大福梅
境内で冬に咲いた梅の実を6月に採取し、7月~8月にかけ天日干しする。11月には大福梅を調製し、12月13日からの終い天神の25日まで社頭で授与される。
元旦の朝にこの梅を入れたお茶を飲むと、邪気を払い、無病息災を願う縁起物であり、大梅茶として飲む。
梅雨の頃を「梅の雨」と書くのは、梅干を漬ける頃なのである。
32.主要祭礼
・歳旦祭 1月1日
・筆始祭 1月2日 天満書き初め
・そろばんはじき初め 1月5日
・節分祭と追儺式 2月立春の前日
参拝すると無病息災が叶うと言う。 茂山千五郎社中の狂言・上七軒の芸舞妓さんの日本舞踊の奉納と豆まきが執り行われる
・梅花祭 2月25日
2月初旬から3月下旬には梅苑が公開され、50種以上1500本の梅を楽しむことができる。2月25日には梅花祭と野点大茶湯が執り行われる。
・春 祭 3月15日
・明 祭 4月9日
・宮渡祭 6月9日
・御誕辰祭 6月25日 大茅の輪くぐり
道真公の誕生日にあたり、楼門前には直径5mの大茅の輪がかかげられる。
大茅の輪をくぐると1年中無病息災、特に夏の病気にかからないと伝える。
・七夕祭 7月7日
・御手洗祭 8月7日
・例 祭 9月4日
・瑞饋祭 10月1日~4日
天神さんを載せた神輿が御旅所を巡り、献茶祭などを執り行った後に北野天満宮に戻ってくる。五穀豊穣に感謝する秋季大祭。ずいき神輿は里芋の茎や野菜で飾られ、四面に取りつけられた人形は、謡曲や昔話を主題にしている。
・余香祭 10月29日
・新穀感謝祭 11月23日
・御茶壷奉献祭 11月26日
・献茶祭 12月1日
・ご縁日 毎月25日
道真公のお誕生日と、亡くなられた日が25日であり、毎月25日には朝早くから縁日が開かれる。特に古美術品の露天が多く並び買い物客でごった返す。
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昭和19年京都市北区生まれ。
理科の中学校教諭として勤めながら、まちの歴史を研究し続ける。
得意分野は「怖い話」。
全国連合退職校長会近畿地区協議会会長。
|自称まちの歴史愛好家|北野天満宮/今宮神社/千本通/明智光秀/怖い話
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