その場に立ちながら、現在の風景と、記憶の中の風景を照らし合わせていました。
何が違っているのか。
その違いは、美しさにつながるのか、それとも損なうのか。
以前と同じような構図で撮影するべきなのか、それとも、しないのか。
撮影しながら、考えました。

そして結論を出しました。
枝が折れ、木が倒れることで、桜並木の密度が下がっている。
以前は、桜の木が、空が見えないほど密集していたが、隙間があいている。
これまでと同じ構図を選択すると、変化がはっきりわかる。
したがって、撮影の仕方を変え、比較的元気な木のある場所、隙間の少ない場所を探し、また、木々が集まって見えるような撮影の手法を使って(写真の用語ですが、「望遠レンズで『圧縮』させる」といいます)写真を撮ろうと決めました。

これは、その時の写真です。

あれから3年になります。
背割堤の桜も、京都各地の桜も、少しずつ樹勢を回復させてきていると思います。
今後の変化に注目したいと思います。

ソメイヨシノは少し特殊な桜です。
人為的に生み出された品種で、自力では繁殖できません。
また、病気などへの抵抗力が、他の桜に比べて弱く、寿命も比較的短いとされています。
したがって、かなりこまめな手入れが必要です。
それでも、環境がよければ、100年程度の寿命を保つ例もあるそうです。
これからも、なるべく長く、元気な姿を見たいと思います。

私も、背割の桜のいちファンとして、これからも、桜の朝を撮り続けられますように。

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この記事を書いたKLKライター

写真家
三宅 徹

 
写真家。
京都の風景と祭事を中心に、その伝統と文化を捉えるべく撮影している。
やすらい祭の学区に生まれ、葵祭の学区に育つ。
いちど京都を出たことで地元の魅力に目覚め、友人に各地の名所やそれにまつわる歴史、逸話を紹介しているうち、必要にかられて写真の撮影を始める。
SNSなどで公開していた作品が出版社などの目に止まり、書籍や観光誌の写真担当に起用されることになる。
最近は写真撮影に加えて、撮影技法や京都の歴史などに関する講演会やコラム提供も行っている。

主な実績
京都観光Navi(京都市観光協会公式HP) 「京都四大行事」コーナー ほか
しかけにときめく「京都名庭園」(著者 烏賀陽百合 誠文堂新光社)
しかけに感動する「京都名庭園」(同上)
いちどは行ってみたい京都「絶景庭園」(著者 烏賀陽百合 光文社知恵の森文庫)
阪急電鉄 車内紙「TOKK」2018年11月15日号 表紙 他
京都の中のドイツ 青地伯水編 春風社
ほか、雑誌、書籍、ホームページへの写真提供多数。

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京都の風景と祭事を中心に、その伝統と文化を捉えるべく撮影している。
やすらい祭の学区に生まれ、葵祭の学区に育つ。
いちど京都を出たことで地元の魅力に目覚め、友人に各地の名所やそれにまつわる歴史、逸話を紹介しているうち、必要にかられて写真の撮影を始める。
SNSなどで公開していた作品が出版社などの目に止まり、書籍や観光誌の写真担当に起用されることになる。
最近は写真撮影に加えて、撮影技法や京都の歴史などに関する講演会やコラム提供も行っている。

主な実績
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しかけにときめく「京都名庭園」(著者 烏賀陽百合 誠文堂新光社)
しかけに感動する「京都名庭園」(同上)
いちどは行ってみたい京都「絶景庭園」(著者 烏賀陽百合 光文社知恵の森文庫)
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