第一問 「祇園祭ってなんでやってんのん?」
答え 「(神事を)みんなが楽しめるから」
祇園祭にかかわる人、祇園祭を見る人、さらに京都人、全国の方、世界各国の方、それぞれの立場で楽しんできたからこそ、連綿と続く歴史を誇っているのです。
祇園祭は貞観11年(西暦869年)に全国で流行った疫病を鎮めるために、神泉苑(今の二条城の南西あたり)に当時の国の数である66本の矛(鉾)を立て、今の八坂神社から神輿を迎えて神事を執り行ったのがその始まりです。科学が発達していなかった当時は大きな災いが起こると神様の怒りや祟りと考えられたのです。
それから長い年月の間に祇園祭は少しづつ形を変え、その担い手も広がってゆきました。今のように豪華絢爛な山鉾が街中を彩るようになったのは室町時代以降、宵山に露店がでて車が通行止めになるのはもちろん昭和以降のことです。平安の御代に始まった祇園祭が今日まで綿々と続いてきたのは京都ならではのことだと思います。天災や病を科学が解明しても、人々はどこかで神の怒りを恐れ、いつも平安を念じています。
また神への畏怖と同じくらい、この祇園祭に関わること、見ることを京都人は誇りにし、楽しみにしてきました。お囃子を奏でたり、神輿を担いだり、祭に直接かかわる人、そのご家族、お仕事で携わる人、軒下に粽を飾るご家庭、宵山に出かける人…。140万京都市民のかなりの方が何らかの形で祇園祭にかかわっておられるように思います。
祇園祭は参加しても楽しいし、見ても楽しい。
神事でありながらその懐の深さと間口の広さこそが、祇園祭が長く続いている理由です。
令和元年は奇しくも祇園祭創始1150年目の祝祭の年となりました。今年も八坂神社の神様が神輿に乗って洛中においでになり、その前後に山鉾が巡行します。
京都の方に、全国の方に、世界の方に祇園祭を深く知っていただき、もっと楽しんでいただきたい。そんな思いでTwitter・Instagram上でKLK祇園祭キャンペーンを立ち上げました。 みなさまと一緒に祇園祭を盛り上げたいと思いますので応援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
八坂神社中御座 三若神輿会 幹事長
KLK伝えたい京都、知りたい京都。 主宰
吉川忠男
※2019年夏の記事です。
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— KLK 伝えたい京都、知りたい京都 (@kyotolovekyoto1) 2019年6月26日
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