一番搾り 祇園祭デザイン誕生秘話

平素はキリングループ商品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
京都は今、日本三大祭りの1つでもある祇園祭の真最中。その壮大さと歴史の長さは世界有数です。また今年は祇園祭創始1150年という節目を迎える記念すべき年でもあります。
 
弊社は常日頃より、商品・サービスを通してお客さまの事を一番に考え、寄り添いそしてお客さまに身近に感じていただける会社を目指しております。

また、先人の思いを新しい世代へとつなぐ伝統文化支援にも長年にわたりいろいろと取り組ませていただいております。
その1つといたしまして、弊社基幹ブランドであります「一番搾り」の「京都祇園祭デザイン缶・瓶」を1997年より期間限定で発売させていただいております。このビールの誕生には少しエピソードがございます。

20年以上前のある日、いつもお世話になっております錦市場商店街の宇津理事長様より「山鉾が有名ではあるけれど、祇園祭は神輿こそが主役やで!」と意外なお話を聞かせていただきました。

錦市場

そして祇園祭の歴史や八坂神社様とのかかわりをとても熱心にお話しいただきました。この宇津理事長様こそが八坂神社の3基の神輿の1つ、西御座をご奉仕されている錦神輿会の会長様でもあられます。神輿の魅力や錦市場との関わりを熱く語っていただき、とうとう帰り際には「神輿のビール缶を作れへんか?」との宿題をいただくことになりました(笑)。

錦神輿会
写真提供:西御座錦神輿会

当時私どもは祇園祭といえばどうしても山鉾のイメージが強くなりがちで、両方デザインすることでイメージが分散するリスクも考えましたが、神輿会の皆様の熱い気持ちに共感し、最終的には鉾と神輿の「両A面」のデザインの一番搾りを作らせていただくことになりました。


それから20年以上が経ちすっかり認知された鉾と神輿の祇園祭デザインの一番搾り。

錦神輿会様はもちろん、同じく八坂神社の神輿をご奉仕されている三若神輿会様、四若神輿会様、そして一般のお客さまにも「あの神輿の一番搾りはええな!」「何時から、どこで買えるんや!」とありがたいお声を頂戴いたしております。このようなかたちで由緒ある祇園祭に携わることができることは、弊社といたしましても誠に光栄に思っております。そして京都のたいへん多くの方が祇園祭に特別な思いを寄せられていることをあらためて知ることができました。

当社は地域の発展に貢献し、地域のお客様に身近な企業であり続けたいと考えております。祇園祭デザイン品のみならず、ビール造りにおいても亀岡産のビール大麦、与謝野産のホップを使用させていただくことにより、地域経済の活性化にも継続して寄与していきます。

祇園祭のある京都は日本のみならず、世界中のお客さまを魅了してやまないそして元気のある都市です。私たちはこれからも世界中のお客さまに嬉しい驚きや発見をもたらす「世界最高品質の飲みもの体験」を通して、企業の社会的責任を果たすとともに、今後も京都の発展に貢献していきたいと考えています。


※2019年夏の記事です。

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この記事を書いたライター